
彼らの家庭を訪問すると、それぞれの友人達が活き活きと過ごしています。車を所有している家庭もあれば、バイクしかない家庭もあります。アパート住まいの人もいます。家を新築中の友人もいます。そういった友人達が誠心誠意で、私を快く向かえてくれました。彼らの家での居候には全くの不自由はありません。皆がそれぞれ工夫して個室を提供してくれました。空いている部屋を、子供部屋を急遽私専用に準備したり、色々と工夫が見られました。そもそも日本の叔父さんが、何の変哲もない普通の田舎に行くこと自体が不思議なのです。家族達や近所の人々は目を丸くして驚いていました。しかも、一緒に食事をして、投宿すると言うケースは皆無だったでしょう。同じインドネシア人同志の友人や親戚ならば頻繁に交流があり、見かけることですが・・・。今回は彼らの生活の中に溶け込んで行くことで、様々な経験を得ることが出来、彼らの実際の日々の生活を感じ取ることが出来たのは幸いです。
日本でも田舎の生活と都会の生活の格差は良く見かけます。ここインドネシアでも同様ですが、その格差は日本よりも開きが大きい印象を払拭できません。それは、生活水準の違いにも大きく見受けられます。最近は田舎でも自家用車を所有する家族が増え始めているようです。基本的には田舎の生活というのは農業が主体となり、ノンビリとした空気が充満しています。日本の場合、第一次産業の従事者数は激減し、サービス業や製造業が主体となった産業構造ですから、時間から時間に追われる日々ですから、時間厳守が基本に成り立っています。日本でも今から50年ほど前の暮らしには時間厳守という概念はさほどなかったように思います。
日本の農家とインドネシアの農家の違いは、気候に大きく左右されているのでしょう。二期作可能な土地では、あくせく働く必要はありません。日本の場合は冬をどうして乗り切るかの工夫が必要で、それなりの蓄えなどが必須となった社会です。生きていく上での厳しさが、それぞれの風土を築き上げているのでしょう。多分に彼ら(実習生)の多くは、始めて日本に足を踏み入れた時には、驚いたことでしょう。それは、私達がインドネシアの観光地に踏み入れたと同様な事でしょう。今回の旅は8軒もの家庭を訪れる結果となりました。過去の旅を通じて、アジア諸国の家庭を訪問したり、滞在したりしていた経験があるので、それほど大きなギャップを感じることはありませんでした。バングラデッシュのヒンズー教徒の家に招待されたり、インドとパキスタン国境で出会ったスリランカの古都キャンディー郊外に住む友人宅へ出かけたり、ネパールの首都カトマンズから遠く離れた山村の学校に出かけ地元の友人宅にお世話になったり、南インド系ミャンマー時の家に滞在したり、南インドの友人宅に居候するなど、数多くの経験があります。それでも、今回も、更に研鑽を積み実り多くの発見がありました。
0 件のコメント:
コメントを投稿