2024年12月23日月曜日

EP33 田舎の空気

 田舎といえども様々なパターンがありますが、ここスコハルジョの場合はそれなりの特色を持っています。周囲が田園に囲まれた地区で、居住区の区割りは広い面積が割り当てられています。一区画が30メートル四方に及んでいますから、どの家にも広い庭、畑も備わり立派な建物も見かけます。周囲は閑散とし、空き家の数も増えています。それは現在の日本同様な現象で都市部への移動が激しく、地域内には、多くの高齢者が住んでいるのみの状況です。

お爺ちゃんやお祖母ちゃんを車いすに乗せて、地域内を散策している光景を良く見かけます。縁側に終日座っているお年寄りの姿もちらほらします。若い人々は都市部で別途家を持つという現象は世界中共通しているのでしょう。40年前に訪問したインドネシアの光景は、どんな田舎に入っても満員の公共交通機関がひっきりなしに往来していたのに比べると、バイクの普及によりその必要性はなくなりました。せいぜい子供たちの通学用として運行されているのが現状です。そのバイクが更に乗用車に置き換わる、いや両方を所有して使いこなすのが現在のインドネシアです。各家庭には数台のバイクがあるのは珍しくありません。どこかかしこかに渋滞が発生するので、時にはバイクの方がより早く目的地に到達するケースもあります。都会では交通渋滞、田舎では道路整備の不備で所要時間はバイクと車では殆ど開きがないという状況も発生しています。

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