愛知県で機械関連の勤務をしていたそうで、兄は製造部門に、義理の姉は検査部門を担当していたようです。兄の方はコロナ発生前に帰国しましたが、義理の姉は、一年遅れの帰国だそうで、コロナの時期は手取り給料が3万円だったそうです。それは、さぞかし厳しかったようです。その後めでたく結婚したようです。兄の横顔はアンドレとそっくりで血筋は争えません。良く見ると体格は小さいけれども、そっくりなのです。夕食は大きな川魚の丸焼きがでました。私の接待のためにどこかで特別に調達してくれたようです。お父さんは仕事が遅くなるようで、夕食には参加できませんでしたが、お母さんそして、78才のおばあちゃんも交えて、盛大な夕食となりました。食後はお兄さんと小一時間ほど話を続けました。次第に日本語の会話量が増えていきます。帰国後は殆ど日本語を話す機会はなかったようですが、話に引き込まれて、会話はどんどん盛り上がっていきました。
当のアンドレは今、通信教育で大学の日本語科で勉強をするかたわら、実習生送り出し機関のガイド役も引き受けています。今晩はジャカルタの空港近くのホテルに向かうそうで、日本人の社長さんの受け入れに追従するそうで、二泊三日の仕事が舞い込んでいます。その合間を縫って日本語学校の先生も引き受けています。大学に入る資金は、年金積立の脱退金を充填したそうで、日々の生活に張り合いをもっています。
家屋はかなり年季が入っていますが、暖かい家族の輪に満ち溢れています。同様な建物が二棟あり、兄夫婦が別棟に住んでいます。といっても向かい合わせで出入り自由です。家から50メートルほど行けば田園風景が広がり、地域のごみ焼却場が設置されています。今日の夜はアンドレの部屋を使用させてもらうことになりました。大きなベッドが置かれ、衣類が整然と積み重ねてあります。お父さんは夜遅く帰ってくるそうで、ゆっくりと安眠をむさぼりました。明日は家族全員と車を借りてピクニックに行く予定となりました。
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