朝7時過ぎからおよそ2時間バイクで周辺の眺めの良い場所に連れて行ってもらう。景色の良い場所なのです。左シンドロ山に右にメルバブ山が見えています。景色の良い場所からほど遠くない所で独身のテグは一人暮らしです。ここは、景色の良い場所で標高700メートルほどあるので暑くはなく、気候も温暖と見えてここに3か月前からアパートを借りているそうです。アパートと言っても、部屋にマットレスが敷いてあるだけの簡素なものです。電気ポットと小型の炊飯器、そして電熱器の三点が家財道具という感じで、室内はがらんとしています。勿論トイレ、炊事場は共同です。しかし彼も2か月後の1月には結婚するとのこと。インドネシア人で東京のホテルで働いている恋人があと1週間ほどで帰国するそうで、何かと準備がありそうなのですが、当の本人は性格上からものほほんと待ち構えています。そんな彼は、この地域の事を良くしっています。どこが撮影ポイントなのかを良く見極めて、バイクでの一周の合間に絶景の撮影ポイントで停車してくれます。ときどき「おとうさん、どこにいる」と姿を見かけなくなると大声で呼び声がかかって来ます。多少ぶっきらぼうな性格ですが、日本で出会ったことが、その後何度となく私の所にやってきたことを感謝しているようです。
さて、このアパートはトイレ炊事場が共同ですが、一か月5000円でWIFI水電気代が含まれています、しかも保証金なしで利用できるそうで、彼はオンラインで探してこの物件を確保しています。時々ジャカルタからの友達が利用したりするそうです。独身の場合は自炊するよりも、ご飯だけは自宅で炊き、近くのお店では一袋(一菜)100円程度で購入できますから問題はありません。勿論ソファーや棚、ケーブルテレビも付いてのこの値段ですから、破格の値段にびっくりします。物価の安いジョグジャカルタでは、一か月1万円もだせば最新の綺麗な部屋を借り切ることが出来るそうです。そう考えると庶民にとっては、ホテルに泊まるのが馬鹿らしくなります。
テグの主な収入はフェースブックからの収益、Instagramからの収益、日本語学校の宣伝広告代理業務、そして日本旅行専門の代理店からの広報活動費などで毎月15万円ほど得ているそうです。日本から帰国後の二年間で200万円ほど預金しているとの事です。また彼が日本で働いているときは、親元に送金し続け工場を建てたとの話です。総費用600万円ほどかかったけども、今手放すとなれば1500万円ほどの価値があるとの話でした。インドネシアで高校を卒業してから1年間ジャカルタのヤマハで働き、その後4年間日本で仕事をしました。そして今はフリーランサーとして、デジタル技術を使っていつでも、どこでも好きな時に仕事が出来る状況にいます。いわゆるデジタル・クリエーターと言える職業です。来年1月には結婚するとのことで、今が最後の独身生活をおう歌している次第です。
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