2024年12月23日月曜日

EP07 家族と皆でピクニック

さて、翌日朝7時ごろ目が覚めると、ドアを軽くノックする音がしました。ドアを開けるとお父さんが、ものすごく嬉しそうな表情で朝の挨拶にやって来ました。まるで、昔から見覚えがあるような感覚で深く擁護(ハグ)のおもてなしを受けました。日頃アンドレは家族に私の事を色々と話していたようで、両親も安心しきっていたことでしょう。そうした背景を抱えているので、尚の事情愛が湧いてきたのでしょう。アンドレが滞在中は10回以上私の所にやってきたはずです。初めて友人と我が家に訪問した時は、あっけに取られて驚いていました。家の中はまるでインドネシアの一般家庭の雰囲気で満ち溢れています。インドネシア音楽、インドネシア料理、そしてインドネシア語の会話。異なる地域からの実習生も、皆が一体となって一泊二日の束の間の疑似インドネシア体験を終えて翌日からの仕事の英気を養っていたようです。初回訪問で帰る時には、小声で「又来てもいいですか?」と語っていました。

「勿論、勿論、ここは皆の家なんだから、遠慮いらないよ。」こうして、時には一人で、時には友達と訪問を重ねるようになりました。インドネシアに帰る前には、わざわざ時間を割いて半日ほどですが、お別れの挨拶にもやってきました。「日本にもアンドレのお父さんがいるんだよ」この心をいつまでも忘れることなく、過ごしています。色々と話題が弾んでいる中で、彼が現在得ている給料の金額もそれとなく推測出来る場面がありました。「日本では、コロナの時期に政府から補助金が10万円ずつ2回出たよ」、「そうだね。それって今の私の給料の2か月分だね」実態がばれてしまいました。

9時前に運転手付きの車が迎えに来ました。お父さん、お母さん、兄夫婦、妹、姪っ子、従妹そして運転手総勢9人の大きなグループです。湖のある大きな観光地に向いました。今日は日曜日で観光地への道路は随所で渋滞を余儀なくされました。アンドレは仕事で参加できなかったのですが、楽しい一日を過ごすことになりました。目的地への距離は遠くないのですが、50キロの道は二時間ほどかかりました。途中でおやつタイムは湖の傍の屋台で肉団子を頂き、ランチタイムはイチゴ農園も兼ねる見晴らしの良いレストランでの昼食です。帰りは小雨が降り始めましたが、無事夕方6時半過ぎに自宅に帰ることが出来ました。夕方7時にはクルニアワンが迎えに来る手筈になっています。ラインでやり取りをしながらですが、夕方のお祈りが終わったら、迎えに来るという事になりました。さて、終日ドライブに連れていってもらいました。運転手も気さくな方で、どこが安くて美味しい食事処なのか、公園での入場料金はいくらなのか等、生き字引のような存在です。インドとの大きな違いは、ここインドネシアでは、運転手も一緒になって食事をしたり、お茶を飲んだりすることです。インドでは決して見かける光景ではありません。カースト制度の名残が今も延々と名残を潜め、同じテーブルで食事を取るという光景に出会ったことはありません。今回は、何等かの縁があって、家族同様に一日楽しく時間を過ごすことができました。帰宅後家で30分ほど待っているとクルニアワンが車で迎えに来てくれました。アンドレの姪っ子には、別れ際にお小遣いを進呈して気持ちよく別れを告げました。始めは遠慮して受け取らない仕草でしたが、強制的に執拗に手のひらに押し込むのがコツなるようです。2歳の子供にお小遣いを渡すのですから、断りようがないはずです。アンドレの家族に幸あれ。次はクルニアワンの話に続きます。

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