終点の駅からは、ホステルまでは、スマホ片手でゴーグルマップに頼らざるを得ません。使ってみてびっくりするのは、その精度の良さです。大都会の場合は一方通行の道路だったり、道幅が広すぎて右側を歩けば良いのか、左側をあるけば良いのか良くわかりません。ゴーグルマップによるナビゲーターは、現場で拡大して眺めると、交差点はどこの信号を、どの横断歩道を使えば良いのか、事細かく読み取ることが出来ます。この街は日本の京都のような碁盤の目タイプの道路設計ではなく、縦横斜め曲線カーブとあらゆるものが混ざりあった道路構成ですから、目的地に到着するのは至難の技となります。最終目的のコンコホステルへは、近くに着いたのにまだわかりません。隣のビルの守衛さんに聞くと、わざわざ外に出てきて教えてくれました。主要道路の前が広い駐車場になり、20メートルほど奥まった建物の二階に看板がでています。同様な雑居ビルが5軒ほど並んでいるので、看板を見落としてうろうろしていたわけです。
ホステルは一晩1350円と高額ですが、それなりに設備が整っています。事前にブッキングコムを利用して申し込みをしていたので、名前を言うとすんなりと受付開始です。パスポートを提示して宿泊者名簿の記載ですが、スマホを差し出され、ゴーグルフォームを利用した自己入力です。当方も関係があって以前ゴーグルフォームを作成して利用したことがありますが、この使い方にはなるほどと感心してしまいます。今までの経過だと、宿帳に氏名、電話番号、パスポート番号などを手書きで記載していたのですが、直接入力したのは、これが初めての経験でした。完璧に近い事務の効率化、紙資源の無駄遣いの削減に寄与してはいるのですが、何とこの街ではゴミが多いのでしょう。ジャカルタは物価が高いと聞いていたので覚悟はしていました。今回マレーシアから到着して直ぐにムスリム(友人の名前)宅で居候したので、自分で外食をした経験はありません。南ジャカルタの郊外ともなれば、屋台のメニューを見ても価格も格別高いわけではありません。今泊まっているのは、ジャカルタ中心部で一等地とも言える場所です。
今から30年ほど前にジャカルタに来た時に宿泊したジャラン・ジャクサは、当時多くの外国人旅行者のたまり場になった地域です。今は殆どその面影を留めていません。それでも数軒の中級レストランが目に入ります。メニューをちらりと見ると2万ルピア(200円)程度となって、今まで見た看板より高額です。貧部の差の大きいこの国で、高級ショッピングモールの日本レストランのメニューは1000円以上が相場です。インドネシアバージョンのお寿司やの看板も見かけます。バンドンでは一食150円ほどで済ませることができました。果たしてジャカルタの中心部ではいくらになるのでしょうか?しかし心配は無用のようで、宿から歩いて10分ほどしたところにある屋台通りでご飯とおかずのパック持ち帰りで110円の価格にびっくりしました。このお店が病みつきになりそうです。
この宿のお気にいりの点は細長いビルの屋上からは、高架上を走るインドネシア国鉄の路線が見える点です。時々電車が通過するのですが、勿論日本からの中古車両です。その音は、あたかも日本の都会にいるような懐かしさに襲われます。
ガンビール駅で見かけた分別回収は、事細かく別れています。それぞれのボックスにはインドネシア語に併せてデザインが施されていますから、外国人でも直観的にどこに入れれば良いか一目瞭然なのですが、いったん外に出るとやけにゴミが巻き散らかされているのが、微妙なバランスを維持しています。
更にこのホステルの良さは、ジャカルタ市内の観光地へのアクセスが極めて便利な事です。歩いて10分ほどの距離にあるゴンダンディア駅からは、ボゴールとジャカルタコタ(旧市街)を直結するインドネシア国鉄近郊電車の途中にあり、長距離列車の発着するパサールセニン駅やガンビール駅にも近いというメリットがあります。勿論観光名所モナスやイスティクラルモスクやカテドラル教会も歩いて行ける範囲です。ゴンダンディア駅周辺には、格安の屋台が立ち並んでいますから、食事にも困らないお勧めの宿の一つとなりました。
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