2016年11月19日土曜日

さて、どうなるか民族抗争



さて、どうなるか民族抗争

さて、タミル人とシンハリ人の抗争は一向に終わるようには見えませんが、どうもスリランカ政府の武力による根絶方針は長期にわたり、失敗に終わるような気配を感じてならない。すなわち、スリランカ政府の台所は大火事で、大蔵大臣が先ず悲鳴をあげた模様です。何しろ、ここ8カ月間の軍事費用は通常の20倍に膨らみ300クロール・ルピー。これを日本円に換算すると一カ月で30億円。すなわち一日あたり1億円を投じている勘定になります。間接的損害はこれ以上になっていることでしょう。
軍隊の数は、公称14,000人。こうして考えてみると、タミール人はしぶとく張り付いているようであります。さらに又、スリランカの外貨事情は悪化する一方です。以前にも述べたように観光収入のジリ貧、紅茶の生産高は例年の40%に低下し、国際市場ではインド産・中国産のTeaに押され気味。しかも近年アラブ諸国はスリランカ人の雇用を控え始めあとか。スリランカ政府軍は、イスラエルの後方支援を受けているという噂もうなづける次第です。更に石油価格の低下で中東諸国の通貨が弱くなり、海外からの送金も激減しそうです。世界的に民間の海外援助の中止も出始めています。どうもマイナスの材料ばかり続きます。

現在のスリランカの借金額は300億ドル=6兆円にのぼっているそうです。スリランカの兵士はどうも弱体のようで、これに反してゲリラ側は思想をもって立ち上がっている点で、少数とは言っても根絶はできません。結局、一般市民を痛めつけてゲリラ退治と報告する有様です。インドの新聞によると、通称タミルー・タイガーはかなりの回数をもって政府軍を撃退し、地雷を使っての暗殺作戦を展開していることを、在マドラスのゲリラ本部を通じて刻名に報道しています。しかしスリランカの新聞では情報統制がしかれ一切報じられていません。果たしてこの抗争の行方はどうなるものでしょうか?そろそろ下火のようにも感ずるが・・・。スリランカ政府の内部から崩壊するのか、まだまだ長期化するのか未だに不透明です。
現大統領の発言の一つに「ラジブ・ガンディには政治の経験が全くないのです。でも私は40年以上にわたって、この道を歩んできたのです。」と現地の新聞に掲載されていました。隣国同志でありながら、各国首脳の相互訪問というのは、世界中どこも難題になっているのが現状です。

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