2016年11月15日火曜日

藪医竹庵



藪医竹庵


検査結果
カンディに移って3日目。次第に体調が思わしくなくなりました。不調の始まりです。悪寒が始まり、それに続いて39度以上の熱でぐったり。勿論解熱剤を服用しているので食欲不振、それに加えて間接と腰のだるさ。果たしてこれは単なる風か、ひょっとするとマラリアの一種なのか?以前にもこれに似た経験があったので、数日もすれば快方に向かうものと、たかをくくって辛抱していたのだが・・・。結局は医師に診てもらうことになりました。
体温計で熱を見て、聴診器をあてて、私がケニヤやインドを旅したこと、症状を説明すると、「アンタ、マラリア」と即決。6種類もの薬を渡して「これを飲め」と各々2錠ずつですから一度に12粒もの薬品を胃に放り込まなければなりません。その為か一向に回復の兆しはありません。逆に吐き気を伴い、もうメチャクチャです。

食欲不振、吐き気、熱、気だるさの四悪が全部押し寄せてきたのです。それで当日の夕刻薬局に出かけ、自分の経験で抗生物質なるアンピシリン(Ampicilin)を求めて服用を始めました。すると、徐々にではあるが、良くなる気配を感じました。即医者からの薬を停止しました。それでもまだマラリアの恐れを感じでいたので、今度は別のドクターの所に出かけて血液検査を受けました。結果は白です。となると最初にかかった医者はどうみても藪医者。60ルピーも払い込んで、病人に毒を飲まそうとした凶悪な犯罪者ダゾ。マラリアと風の区別も出来ないなら、免許取り上げを願いたい。人をこうも不幸に陥れて・・・。
まあ誤診という事もあるかもしれませんが、初歩的なミスかとも思います。どうもスリランカの医学水準はまだまだ低いのでは?以前南インドのマドライで診てもらった先生のほうがはるかに信頼がおけて、安くて水準が高い。この点についても、何となくスリランカのダラシナサと南インドの豊かさを感じてならない。

私見カースト制

あらゆる部門において水準が高まれば、支配階級の地位と必然的に確保してしまうのは当然の帰結かもしれません。それに抗する多数派による地位の奪回は、早急であってはならない。それを急ぐのは暴挙に等しく、害悪を伴うのではないだろうか。単なる宗教による大小、多少が即民主主義とすることが出来ようか?
歴史を通して、ローマ・ギリシャ時代においても奴隷制があったと同時に、それが民主主義と呼ばれていました。特定民族の優位論を味方にするわけではないが、その社会構造が平均化し、ある程度の水準に達した時点で、初めて民主主義が芽生えるのではないだろうか?すなわち、ギリシャ社会の民主主義はギリシャの上流階級の枠内では完全な民主化を保っていただろうが、奴隷階級を含めたギリシャ全体を考えると民主主義の色彩はなくなり、専制政治だったということになるであろう。こう考えると改めてインド社会のカースト制度を再考してみよう。
果たして、人間には地位向上、地位平等が必ず「幸福」を与えてくれるのだろうか?それを求めるが故に、人は苦しみ、悲しみ、戦い、悩む。そして人生の末期に幸福が訪れるのだろうか?インド社会はカースト制度で前もって律されているように思う。分相応の生き方や暮らしが最善の道だとするのである。そこには安定したものを感じる。・・・となrと、日本の機関車的人間はどうなるのでしょう・

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