2016年11月9日水曜日

続観光地の物語

続きまして観光地の物語
この観光地は、どうも狂い始めたようです。これは世界的な傾向、アジアの観光地はどこへ出かけても物価高、白人に対してのおべんちゃら、金に対しての執着心の強さにまみれてしまうと、心が狂うのも当然です。
ヒッカドワではなく、それは、南に20キロほど離れた少し寒村じみた観光地ウナワトゥナでの出来事でした。一人の老人が、ヨボヨボと杖をついて物乞いに来ました。現地の青年はコカ・コーラを飲みながら大声で「Go!(あっち行け)」ときつい調子で叫びました。もうこれは恐るべきことです。高齢者を労うことを徳とする社会回教徒の視点からすると、その青年は舌を抜かれても仕方ありませんぞ。
店主も「今はお金がないから後で来ておくれ」と現地語で返答していました。どう考えても、それは嘘、戯言にしかすぎません。5円、10円のお金がないという事はないはずです。パキスタンやインドでは、店主は決まって、5パイサ、10パイサを必ず渡していました。あたかも、それが義務でもあるかのように・・・。誰も、乞食や弱者を追い払おうとはしなかった。今まで見て歩いた社会とは大きなる違いです。何となく、観光地の弱点をありありと目前にして寂しい思いをしました。

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