2016年11月26日土曜日

6.ボンベイ、人の波

6.ボンベイ、人の波
2月上旬のボンベイ市内は、空は澄んでいても、朝晩の冷え込みはかなり厳しく、どうしてもブランケット(毛布)が欲しい土地柄です。半袖シャツとルンギのみでは凍え死ぬ?ようにおもいます。ここで、改めて南国、スラランカや南インドの良さを知ることになるのです。ちょっと努力すれば、国力が豊かになるようでう。と言っても、何があれば、豊になるのでしょうか?スリランカは最近物質的に富んできました。タミールナド州は精神的に富んだ土地柄と見受けます。この両者―物質と精神を平行して進ませるのは、かなり困難でありまするぞ。
どうもボンベイは、日を追ってインドらしさから離れていくようです。ここは大都会も大都会。もう人口過剰で、都市の機能はその容量をはるかにオーバーしたような感じがしてならないのです。V.T(ビクトリア・ターミナル)駅とその周辺は、いつも人、人、人の大群が、延々と続いております。そしてタクシーの波。一体これが人間の生活なのでそうか?これを持って豊になったと思うと、ゾォーとするものがあります。

東京や大阪と何ら変わるところがありません。しかし、その相違はボンベイには沢山のスラムがあるということだろうか?巨大化するインドの象徴を、ボンベイにみることが出来ます。或いは数百年後の地球像かもしれません。幾つもの階層の人々が上下支えることもなく、相互扶助の精神がなおざりになって日々の生活を送っているという状況は、現在の国家間同志の関係にも似ています。自国の発展のみを願う、自分達の利益のみを追求する社会と似ていませんか?
南北問題が話題になっていますが、それは国家間の問題だけではなく、ボンベイという巨大都市の内部にも生じています。
不公平なる表現かもしれませんが、マドライの人がお金持ちになったら私のインドの旅も終わるかもしれません。だけど、スリランカが一つのヒントを与えてくれているかもしれません。あれだけ商品が出回り、購買力が高くなり生活水準が高くなっても、一日5ドルで十分なる旅ができるのは、何故でしょうか?南インドもそうなりますように。
価格一覧 シングル個室共同シャワーの場合
   ボンベイ 50ルピー
   スーラット35ルピー
   マドラス 20ルピー
   マドライ  8ルピー
          1984年12月の宿泊料金
乗り物の関係は、ボンベイではタクシー、スーラットではオートリキシャそしてマドライでは人力車が主流となっています。

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