2016年11月13日日曜日

安い、安い物価

確かに、スリランカの気候、風土は素晴らしいと思います。「緑したたるインド洋の真珠」はその呼称にふさわしいのですが、人々の顔はどうもせせこましく映ります。同程度の人口で8倍程の国土を有するアフリカのケニアは、ゆったりとして素朴さを感じます。国民全体に経済感覚がないというか、社会のシステムが異質であり、個人差もあるだろうが、人間の本性をまざまざと示してくれているようで、人の良さを感じてなりません。アフリカの出来事ですが、レストランの従業員が私をわざわざ500mも離れた宿まで案内してくれたことがありました。庶民の素直さを感じてなりません。あの時、同行してくれたアフリカ人(ケニア人)を怪しげなるガイドと疑った自分が恥ずかしくなります。何故かスリランカでは、怪しげなるガイドが多すぎる。
いずれにしても、カンディとヒッカドワは私の良き休息の場所となりました。前回の訪問は民族問題の取材?の意味もあって、ちょっと緊張しましたが、今回はそれが日常化し、かつ激化するでもなく、人々はマンネリ化したようで、最近は格別変わったこともなく、私も気分的には楽になっています。やはりスリランカへは又訪問しそうなのです。物価の上昇も落ち着きはじめ、ドルとルピーの交換レートも以前と大差なく円の急騰を反映して円建てで計算すると昨年よりも大幅に値下げになり、旅人には嬉しい悲鳴です。そして通称ガイドなる数も激減しています。これは警察の取り締まりが厳しくなった事が原因と聞きました。

    スリランカでは、シンハリ系の家族は毎月初めに、朝食としてキリ・バット(ミルク・ライス)を食す風習があります。当ムナシンハ家でも、2月1日の朝はミルク・ライスにチャツネの組み合わせでした。どうもこの味は南インドのベジタリアン(菜食主義)のタユル・サーダム(ヨーグルト・ライス)に似た味がしました。
    山間部(ヌワラ・エリヤ、ハットン=アダムスピークの玄関口)にも外出禁止令がでました。依然として、状況は好転せず。もうこの問題は日常化したように見受けます。
    近年の著しい円の上昇で一日500円の優雅な生活が実現しています。果たして皆さんは信じるでしょうか?まあ悪くはありませぬ。物価安のスリランカ、南インドもそうだと思いますが・・・・。南アジアの通貨は切り下がったようです。
    南アジア国別の通貨
スリランカ     1ルピー   7.1円
バングラデッシュ  1タカ    5.8円
インド       1ルピー  15.7円
パキスタン     1ルピー  12.2円
ネパール      1ルピー   9.2円
    それにしても通貨のイタズラは大きいものです。昨年は1000円で104スリランカルピー。本年は同じ千円札一枚で143ルピーも貰う事ができます。国内物価はあまり変動がないのです。いやはや愕きでもあります。

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