2016年11月8日火曜日

レストラン不繁盛記



さて、ヒッカドワ(海水浴場・観光地)にやって来ましたが、意外と静かなのです。しかし、パキスタンのように回教に縛られた規律正しい国とは大違い。ああ乱れているなぁ!と深く感じるのであります。それは、この土地柄は強く文化汚染を受けているからなのです。西洋から中流、上流階層がドバーと押し寄せると、元からあった仏教的しとやかさは姿を消しまして、西洋、特に北欧のフリーセッnクス的思考が激しくぶつかるのでして、寛容な仏教徒はその波に巻き込まれ易い性質があるのではないでしょうか?
レストラン不繁盛記。昨年とは大違い。どうもスリランカ方式は解せません。蛍光灯に黄色や緑色のセロハンをかぶせてしまうと、折角の食事が不味くなるのが分からないのであろうか?外人客がは入店するや否や、わざとらしく、音楽を西洋風に切り替えたり、音量を最大に上げてみたり・・・。いろいろと悩ましいことが多いのです。
麺類(ヌードル)を茹でるにも、魚をボイルするにも、全て水から為そうとするこの不可解さ。料理のファンダメンタルズの欠陥は、もう救いようがありません。表向きのみ西洋風なれど、中味はズタズタになっています。
 
南西海岸のビーチ
そういえば、浜辺に紳士風の身なりをしたバナナ売りがいて、あまりにもしつこいので、
Do you know English?
Yes I know good.
と答えたけれど、さてどこまで本当やら。
どうも、この人々は、その時だけ金が入ればそれで良いという思想の持主でしょう。もう、私はついていけないのでもあります。レストランの話に戻りますが、彼らの原価計算の方法はあまりにも単純なのに驚きます。野菜二切れ載せたから1ルピー追加(キュウリが一本1ルピーで市場で販売されていました。)という数字を出すような感覚にはついていけません。
話は転じますが、スッドウ(Mr,Suddu)は、このヒッカドワで民芸品の店を営んでいます。以前は尾坂を飲んで、大麻を吸って派手に遊び歩いていたのですが、今は妻帯者となって、ガラリと心変わりというか、真面目なる仏教的精神に満ち溢れた生活をしているのが不思議です。しかし、彼の父は、もうここ、ヒッカドワに姿を見せることはないそうです。この土地の醜さを十分知っているからでしょう。
彼の奥さんも、同じ仕事場(お店)に勤務し夕方5時に帰宅します。ちなみに、この奥さんは数年前に初めての旦那さんを交通事故でなくしての再婚との事です。
Sudduの弟はスウェーデンに行っているとの事で、尾登ウトから衣料品が80点届いたそうです。しかし、Sudduは自分のものとして2点だけ残して、他は全部村人に配ったとの事です。そして、最近家を新築したことなどを話してくれました。
一日の売り上げの中から6ルピーを夕食代として残して他は家に持ち帰る、タバコは一日4本のみ、そうした色々な事を逐一語ってくれる誠実な青年なのであります。
スリランカの物価高は異常そのもののようです。頻繁に発生する暴動、IMFInternational Monetary Fund=国際通貨基金)からの借金返せのクレームといい、急激な経済自由化の反動が大きく生じてきたようです。経済がめちゃめちゃに暴走しているともいえるでしょう。例えば、エビが国外で高値で売れることが分かれば、輸出しすぎて国内での価格は高騰しました。紅茶の値上がりも同様の気配です。国際相場よりも先に、国内価格が倍に近くなったのです。

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