2017年1月11日水曜日

2.02各地域で都市が独立して存在している。

  この記事は1998年にミャンマーを訪問した際の日誌を再編集したものです

 2.02各地域で都市が独立して存在している。

ヤンゴン市内
どうもこの国ではそれぞれの地方都市が別個に経済圏を設定して成り立っている様子が伺えます。国内間に於いての物資の交流が必要以上に少ない様子です。裏を返せば経済的に貧しいから物を買う事が出来ないので物流が少ないという答えも出るでしょう。出回る商品の種類は、近隣諸国よりも圧倒的に少なく感じます。国内に於いて工業製品の生産量が少なく多くは国外からの輸入に頼っています。商品の調達はヤンゴンと直結する必要がなく国境を通じて流れる事で充分その機能を果たしています。現在でもバングラデッシュとの国境付近の都市へ行くには飛行機以外は大変時間がかかります。道路は通じておらず、船の輸送となり、しかも3日以上かかります。必要な物資は隣国のバングラデッシュから大量に海のルートを利用して物資が入り込むのも当然の事でしょう。闇貿易で成り立つ経済であれば、国境を接した地点との交流が首都との交流よりも優先するのが現実です。ミャンマーの経済はそう言った構造を長年継続してきました。マンダレ一には最近ミャンマー語が話せない人が増加したそうです。

国境付近の中国人は、その時の状況に応じて経済難民として両国を秘密裏に住み分けていると言われています。昔はインド系の人々が国境を越えてインドへ密出入国したそうです。これはかなり危険を伴ったようです。麻薬王として知られるクンサー氏は、現在政府と協調路線を歩んでいますが、当時はシャン州の一角で独自の軍隊を持ち、教育設備や医療施設を完備していたと言われています。現在紛争が続いているカレン地区にはゲリラ部隊なる開放戦線が暗躍しています。
彼らは国境との交易を通じて武器弾薬や日常の生活物資を容易に確保する事が出来ます。このように国境貿易はヤンゴンの中央政府の目から遠くに存在し、国家の統一を阻害する要因の一つでしょう。

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