2017年1月24日火曜日

3.2観光の目玉はあるのでしょうか?



  この記事は1998年にミャンマーを訪問した際の日誌を再編集したものです

3.2観光の目玉はあるのでしょうか?

ンガパリ・ビーチ
さてこの国の観光客の数は一挙にここ数年の間で膨れ上がりました。今後も特別な事情のない限り増加の傾向を辿っていくものと思われます。しかし真に観光資源としての魅力はあるのでしょうか?ネパール
では年間インド人を含めて30万人以上の人々が昨年訪れました。今年98年はネパール観光年と称して50万人の観光客の誘致に懸命です。ネパールの場合は実際にインド人の観光客数を除外すれば実数としての外人観光客の数はおよそ三分の一程度に落ち込んで行きます。1996年度では約20万人を超える外人の訪問を経鼓しています。お隣りのタイランドでは年間700万人程度の観光客の数です。ミャンマーの数字と比べると大きく開きがあります。インドでは確か近年になって200万人程度の数だったと記憶しています。スリランカは国内での内紛が続いている割りに結構な客が出かけるようで西暦2000年度の目標は10万人にしようと意気込んでいます。

このように諸外国と比較するとまだまだ観光客の数は増加する可能性はあります。しかしこの国で多くの観光資源はあるのでしょうか?何が魅力でこの園を訪問するのでしょうか?ネパールに於いては世界の屋根と呼ばれるヒマラヤを抱えています。インドは歴史と遺跡そしてユニークな文化の混沌性を売り物にする事ができます。自然の景観も山あり海あり川ありと各種取り揃え、一度では見切れないマサラ(混合の意味)的な背景を持っています。降りのタイランドでは以前使われた観光の目玉としての3Sすなわち太陽と海とセックスが代名詞となって客を呼び込む事がスタートしました。最近は従来の3Sが観光の絶対条件とは言えなくなったようですが観光国として根強く世界の注目を浴び続けました。今年からは2年間昨年の経済不況を吹き飛ばすが為に何としてもアメージングタイランドのキャンペーンで観光振興策を打ち出しました。
ミャンマーを考えるとパガンの遺跡を除いて世界的な観光資源はあるのでしょうか?西隣りのバングラデッシュには殆ど観光資源として目玉に残るものはありません。.ミャンマーでは最近あちこちに外資を導入したゴルフクラブ等が目に付く様になりました。しかしこの国の魅力はその人々の穏やかさ或いはホスピタリティにあるような気もします。格別に目玉はなくてもこの国には足を踏み入れたくなる何かを秘めた土地というのが現在の評価なのかも知れません。

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