この記事は1998年にミャンマーを訪問した際の日誌を再編集したものです
2.11列車と船とトラックの輸送
カロ―駅にて |
先日マンダレーの友人にヤンゴン~マンダレーの輸送には何を利用しているのかと訪ねて見ました。この区間はトラックでは2日間、列車では一週間、船では2週間から3週間要するとの事です。価格からしてもその順に並びます。鉄道輸送は-ピアス(688グラム)当たり3.5チャット、トラックではそれより1チャット程度高くなるそうです。さらに計算してみると1トン当たりの輸送コストは、ヤンゴン~マンダレー700キロは2500円程度の料金に該当するのではないでしょうか? 水上輸送だとそれよりも4割程度安くなるようです。かくして友人の貿易商は鉄道輸送に頼っているそうです。
しかしこの大河に恵まれたミャンマーは水上輸送も活発です。今にも沈みそうなおんぼろ船も活躍しています。何しろ水上交通は一番摩擦の少ない運送手段ですから燃料の効率が大変良い事で知られています。マンダレ-の船着き場では多くの水瓶や焼き物が陸揚げされる光景をみかけました。古来からの水上輸送は今もゆったりと続いているようです。ミャンマーの政府の運行する定期船の運行も各地を結んでいます。一部の地域では今でも重要な交通手段としての役割を占めています。しかし最近は道路網の整備により、徐々にその役割をバスやトラヅク等に譲り始めたようです。でも当分の間両者ともに平行してその役割を担うものと思われます。現実に隣りのタイランドのように、充分に道路網の発達した地域でもチャオプラヤ川には盛んに貨物船が行き来します。
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