2017年2月20日月曜日

7.1植民地風のカラオホテル



この記事は1998年にミャンマーを訪問した際の日誌を再編集したものです


 7.英国とビルマ

7.1植民地風のカラオホテル

パインランド カラオ
マンダレーからインレー湖へ向こう道中に標高1500メーター種の高原にカラオという町があります。別名パインランドとも呼ばれ周辺の丘には松ノ木が茂り何処となく日本の景色に似通っている所です。元英国の植民地の避暑地として造られたこの町には、今でも数多くのコロニアル風な建物が残っています。当時鉄道もラングーンからここ迄伸びていたそうです。白い壁と黒い材木のコントラストは何処となく英国の田舎町の風情です。
その中で最も英国らしい建物は今から100年程前に出来たカラオホテルでしょう。機会があって内部を見学させて貰う事ができました。家具は重厚な作りでどれもどっしりとしたものです。日本のデパート等で販売されている現代風のデザインで機能的に造られた製品とは全くその質が違います。当時のパン塊の釜も現在そのまま使用されていました。この建物は政府の所有物なのですが、数年前から民間の企業が政府に家賃を払ってホテル業を始めました。物凄く賛沢な作りです。広い庭を持ち色々な花が競いあって咲いています。日本では栽培禁止の芥子の花が見事に赤く咲き誇っています。一度は泊ってみたいカラオホテルです。ちなみに料金は一番良い部屋で二人で45ドルという事です。戦時中この建物が日本軍の医療施設として利用されたと言われる由緒ある建物です。
この宿で支配人をしているのがウラ・ミンさんです。話によると幼少の頃日本の兵士がやってきてその人たちから日本語を習ったそうです。当時はマンダレーの近くのサガインという町に住んでいたとの事。半年程前から彼はこのホテルにてマネージャーとして仕事を始めてから急激にお客さんの数が増え、宿に泊る泊まらないは別としても日本人で面会に来る方も増加したそうです。ちなみに彼の給料がおよそ10,000チャットという事を彼の友人から聞きました。ホテルの勤務ですから勿論食事付きです。いつでも食事が自由に取れます。自宅へは歩いて10分程の距離ですが、お客さんのある時はホテルで寝泊まりをするという責任感の強い性格です。家には3人の娘と一人息子がいます。今は皆学生の身分でまだ当分の間、現役で仕事に精を出す体制が続きそうです。日本語は堪能ですから何度か日本へ行った事もあるそうです。娘たちは自宅で日本語の看板をあげて喫茶店を経営していました。それが眼に入って飛び込んだのがきっかけでウラミンさんを知る事となりました。
その後何かと親切にして貰う事となるわけです。このホテルのもう一つの良さはスタッフの微笑みにあるのではないでしょうか?全員それはとても穏やかで優しい微笑みを浮かべて仕事をしています。概してミャンマー全体はこんな雰囲気が当たり前なのですが、ここはさらにその上をいっている感じを受けます。一寸えこひいきかも知れませんが、百聞は一見にしかずです。機会がありましたら是非皆さんも訪ねてみて下さい。

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