この記事は1998年にミャンマーを訪問した際の日誌を再編集したものです
5.2インドの軍事力の強大さ
ミャンマーの定食 |
軍事力を周辺諸国と比較すると矢張りインドの強大さを感じざるを得ません。インドのそれは、軍事力だけではないのでしょうが。国力や経済規模から眺めてもミャンマー自身はインドに於いては一つの州程度の大きさしか抱えていません。南インドのタミールナード州の人口はミャンマーの総人口と同様な数字です。
インドでは国境周辺の隅々まで軍事道路を作りがっちりと固めています。その中でも北インドのマナリから中国の国境へ向けて標高5.000メートルを超える峠にまでも道路を貫通させました。兵器産業も発達しています。武器弾薬等も自国で充分調達可能です。ミサイルも自国製をもち、原子爆弾の実験も行ったとも言われています。第二次世界大戦後も隣りのパキスタンとは3度に渡り戦争をしています。今でもパキスタンとの国境付近カシミールの地域で小競り合いが散発しています。
ミャンマーの軍隊をみているとどうもちぐはぐな印象を受けます。温和なる仏教徒集団には似つかわしくありません。この国では情熱的に行動をするという意識は希薄なのではないでしょうか?仏教の教
義を考えると殺し合い等は御法度なる行為です。お互いに譲り合い物事を分かち合う社会です。兵士の顔つきもどちらかというと穏やかな表情をしています。実際には良く分かりませんが兵士の戦闘意欲等はあるのでしょうか? 隣国のタイはアメリカの影響を受けて軍隊自身を訓練したからなのでしょう。きりっとし精倖なる印象を受けます。それがここではだらりとした兵士のイメージしかわきません。
インド洋に浮かぶスリランカはタミル人ゲリラの手を焼き地元シンハリ人の兵士の不甲斐なさに困り
はて、数年前からイスラエルや英国等の手を借りて軍隊の教育を始めてようやく士気が高まったそうです。半鎖国政策を取り続けたミャンマーではそれも出来ず現在に及んでいるのではないでしょうか? 軍隊の構成を観察してもその国の実状を的確に表しているのではないかと思います。
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