2013年6月25日火曜日

夢農場(5) まとめ

まとめ
夢農場の事業
多角的農業経営:果樹栽培、野菜栽培、畜産業、養鶏場、薬草園、林業などを有機農法で行う。
ホステルの設置:ホステルを建設し、苦学生の寄宿場とすると共に、寮生を労働力として参加。
各種啓蒙活動:併設した建物で、夜学を開校。
宴会場及びレストラン併設:収益を得るため。
ゲストハウス:農村滞在型のツーリズムの振興
海外研修及び留学(農業関連)
環境問題への取り組み:バイオガス発電、リサイクル運動、プラスチック利用の制限


さて、このような動きは従来の支援とは全く異なった新しい模索となっています。新しい時代に向けてITを活用することによって、その可能性は大きく前進させることができます。例えば、日本の農業専門家とは、ネットを通して情報を交換することも容易になりつつあります。スカイプやライブカメラなどの活用で、世界各地、どこにいても現場の状況を把握することができ、適切の提供をすることが可能になりました。しかも、大きな予算は必要ありません。



また、必要な人材を世界各地からどのように得ることが出来るでしょうか?その一つとして、最近世界各地で流行しているネットを利用したアウトソーシングの活用です。このパターンは様々な形で広がり、世界各地から優秀な頭脳が集積され、効率よく且つ経済的にもメリットのある方法です。
しかし、今回のこのプロジェクトの基本は収益を高める事が第一ではありません。持続可能な一種のソーシャルビジネスがモデルとなります。従って、必要な人材はあくまでもボランティアという形式で国内外の頭脳及びアイデアlを利用していくのが良いでしょう。

従来フェアートレードなどが活発に議論され、その支援が数多くなされてきましたが、結果としては地元の伝統産業の販路拡大を狙った事業主に大きな利益が入り、実際に労務に携わる人々への収入は大きく伸びていないのではないでしょうか?そこには、あくまでも、資本家と労働者との溝があり、さらにネパールやインド社会独特の身分制度が障害となって、期待した結果を得ることが出来ないケースが多かったと思います。そんな形から脱却剃る必要があります。

また、諸外国から様々な形で教育援助がなされていましたが、概してこうした活動も結果として成功しているでしょうか?スタディツアーなども盛んに行われる時制ですが、これには、数々の疑問が残ります。立場を変えていうならば、高齢者の潤沢(必ずしも潤沢とはいえないかもしれない)な資金をボランテァ活動という名目で業者と当事者がそれぞれの立場での自己満足を味わっていたのではないでしょうか?その事実はゆうまでもなく、実際にボランテァ活動が持続し、効果を発揮しているでしょうか?いわゆる昔から言い伝えられているパジェロ現象(NGOの活動には外車を無税で輸入出来る)が暗躍し、NGOは収入を得るための職場という風潮が後をたちません。

することがないから、NGOにでも入れば、海外からのお金だから結構もうかるという雰囲気が今でものこっています。そういった背景が延々とつづいた結果、実際のボランテァは機能せずに現在に至ったのではないでしょうか?こうした観点から、夢農場はボランテァで海外からの援助を仰ぐという事よりも、内部から派生する自立への道を基本として進めることが大切です。補助的に国内外から知恵を出しあって、必要な援助やアドバイスを得るという体制こそが、今後のネパールの真の発展に大きな貢献をするものと思います。


       完

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