2013年6月11日火曜日

ヒマラヤの村 第5日目(2)ドランバからガルパへ

PIC_0697さて、丁度お腹も空きました。そろそろ昼食の時間です。村の中心部といっても両側に5.6軒の店が並んでいるだけです。周囲の人々がだんまりと、私の一挙一動をじぃ~と見つめているような錯覚を覚えます。茶店のような気配はありません。店の前にいる人に聞くと、こっちへ来いと教えられ、いわれるがままに、店と店の間の細い通路に入っていくと、なるほどお茶屋さんがありました。

このお茶屋は通りに面した部分は雑貨屋です。奥の方が食堂兼村の賭博屋という形態です。中に入ると、まずはジロジロ周囲の人々に観察されます。若い兄ちゃんが珍しそうに「どこから来たの?」なにしに来たの?」好奇心旺盛に色々と質問してきます。徐々に話をしていくと、他の人々もじんわりと話に加わってきました。打ち解けるまでにはかなりの時間が必要です。どうも、この辺りで外人を見かけるのは珍しいようです。外人と言えば英語での応対になるのですが、この辺地ではやはり英語よりもネパール語での応対の方が地元の人々も安心して気軽に話をすることができます。

早速、お茶とラーメンを注文し、空腹を満たし次の目的地への情報を仕入れました。食事代も不当に高額を請求されることもなく、あくまでも現地価格で合計45ルピーです。ここから2時間ほどで次の村ガルパに着くという情報を手にいれました。これなら4時前にはガルパに到着すると一安心です。

PIC_0698さて、道は車道沿いに進めば、目的地へいやおうなく辿りつくことが出来るとわかりました。車道と云ってもまだ工事中で、道路状況が良ければバイクが通れる程度のものです。所々がまだ工事中で轍の跡も見つかりません。

幸いに道は平坦で歩くには無理がありません。道中車道と旧道が交錯し、どちらを行けば良いか迷っていると、遠くから呼声がかかりました。さっき通過した地点で爺さんと挨拶を交わしました。「この道をまっすぐ行けば良い」と言われたものの、分岐点でどっちへ進めばよいか決めかねていたところ、はるか遠方から私の行動を見守っていたようで、左へ曲がれとばかり合図をしてくれました。幸いに見通しの良い場所だったので、その指示に従って旧道を進むことが出来ました。他方車道のほうは大きく迂回して遠回りになっていたのです。

PIC_0702近道はちょっとした断崖絶壁に沿った道でスリル満点、トレッキングの雰囲気たっぷりのコースです。30分もあるかない間に車道と再び交差しましたが、絶景を眺めながらの歩行は大満足の行くものでした。途中で羊飼いの少年に道を尋ね再確認。

車道を更に進むと5-6人の地元の若い衆が大きな石の上にたむろしています。彼らにも道を尋ねました。終点のガルパはもう近いようです。ここでも、先ほど同様、彼らが私の行動をじっと観察していたようで、旧道まがいの松林の細い道をすすもうか、車道に沿って歩こうかと迷っていると、遠くからブーイングです。車道に沿って歩こうとすると、わぁ~わぁと奇声を発して合図をしてくれます。そんな目に見えない親切が私の心を慰めてくれました。

松林の中を20分ほど歩いていくと、建物が見えてきました。そろそろ目的地のガルパです。

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