この記事は1998年にミャンマーを訪問した際の日誌を再編集したものです
12.3ガラクタ屋
ヤンゴン街角にある水飲み場 |
ミャンマーの現状を見ていると何かしら20年前のスリランカと似た所を多く発見出来ます。当時のランカは時の大統領ジヤヤワルデネ氏の指導の下で社会主義国から経済の自由化を始めたばかりでした。モノは非常に大切にされ修理に修理を重ねた商品が出回っていました。ここでは、様々な修理屋さんがあり、とても忙しそうです。ガラクタショップ大繁盛です。カバーのなくなった扇風棟だとか、ペンキを塗り替えただけの新品に見える冷蔵庫とかが出回っていました。こんなものは何に使うのかと首をかしげるような品物も路上で販売されてます。
ミャンマーでは特に自動車の部品と思われる鉄製品が所狭しと並んでいます。 一体これらは何に使うのでしょうか? 店の親父は景気のよい証として大概お腹が出っ張っています。いつもにこやかな顔をしています。 最近外貨不足とかで、乗用車の輸入が規制されました。 彼らの出番が回ってきたようです。マンダレーでは**消防庁と記された車の左側のドアだけが店先に並んでいました。 スリランカと異なる面もあります。すなわち修理屋の種類が限られいます。ミャンマーでの日常生活を観察してみると、靴は殆ど履きません。かばんはシャンバッグを肩に引っかけて終わりです。服装も至って簡単ですから、仕立て屋の数も南アジア社会に比べると発達すする訳がありません。電気の供給事情が悪い国ですから電気製品の普及は令-で扇風機よりもうちわが便利な社会です。資源の再利用の方法はその国の事情に依って普及する商品が異なり再生技術に違いはあっても活発に為されているようです。 ここでは日本の粗大ゴミが再び有効に活用できるのではないでしょうか?
先日ピーの宿に泊った時にロビーに設置してあるテレビとビデオデッキの調子が悪くなりました。 貴方は日本人でこのセットは日本製品だから何とかしっかりと映るようにして欲しいという注文がでました。 TVの技術屋でもない私にははなはだ短絡した要求でしたが私もそのビデオを楽しみたかったので放置するわけにも行かずちょっかいをだしました。彼らの弄くり方はもう無茶苦茶です。 何でも何処でも関係ないスイッチやボタンを押してみたり回して見たりの作戦です。 最近のTV等はデジタルシステムが多く装置そのものの調整は画面を見ながら行う機種が増えています。 所がこのメイドインジャパンは英語でしか表示が出ません。 これではミャンマーの人にとっては何の事かさっぱりわかりません。こうしてどんどんあらゆるボタンに手を出して取り返しのつかない結果に成る事もあるようです。 装置をはずして裏側を眺めてみるとゴミだらけです。これでは異常が発生しても仕方がありません。ビデオやラジオ等はまだまだ普及率が低いようです。従って修理屋も少ないのでしょう。 ミャンマーの人には購買力がないから商品が出回らないのか、物質欲が少ないから商品が出回らないのか、さて一体どちらでしょうか?
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