この記事は1998年にミャンマーを訪問した際の日誌を再編集したものです
11.3清潔の概念
屋台の光景 |
以外とこの国は清潔好きな国のようです。インドの町や村を歩くとどこかで人糞を踏みつけそうになる事がしばしばあるのですが、ここの国では殆どそれは見掛ません。車窓から見える人家には必ず本屋(母屋)の他に別棟でトイレと思われる一角があります。市場やバス停等でもトイレの設備は整っています。こうして眺めて見ると衛生思想はすごく発達していると言えましょう。それは、昔訪問したスリランカと似た家の作りとなっています。
話はカラオの事に戻りますが、夕方再びウラミンさんを訪問しました。マネージャーという要職にありますから客がいると夜はホテルの一室で宿泊です。運良く彼の部屋に招いて頂ました。丁度夕食が終わった所です。ビルマの感覚では他人が箸をつけたものでも何の抵抗もなく食べる感覚があります。彼のテーブルにあった鶏肉の洋風の味付けとバターポテトを頂戴しました。 複数でミャンマーカレーを食べる時は、3人いてもスープは一皿でレンゲが人数分置かれて出てきます。中国料理の場合も皆で同じ皿のものに箸をつける事に疑問は感じません。
どうもインド人と日本人がそれぞれの立場からこれは不潔だと感じているのではないでしょうか? ミャンマーで喫茶店に入ると中国茶の入ったやかんかポットが置かれている事は話をしました。さらにテーブルには数個の一口茶碗も置かれています。 大概は直径20センチ程のボールに水が入りその中に沈められています。中には茶渋で真っ黒に近いものもあります。 終日この茶碗は流水で洗われる事無く何度も人の口元に接触します。 始めは、何となく不気味に感じる
でしょうが、慣れとは恐ろしいものです。 数日後には何の抵抗もなくなりました。 新しいお茶を少量注いで右手人差し指でチョコチョコと洗いそのお茶を床に捨てればもう洗った気分がしてスッキリします。さてさて、その後は、美味しいコーヒーとお茶が待っています。
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