この記事は1998年にミャンマーを訪問した際の日誌を再編集したものです
9.8サイカー
サイカー |
最近公害問題が世界の大きな話題になっています。昨年12月には京都で排気ガスの規制に関する国際会議が開かれました。 化石燃料を利用する運送方法は何かと排気ガスを伴い地球温暖化や温室効果等で地球の気候を大きく変動させる要因となっているようです。
そう言った中でアジア社会のあちこちに全く無公害の交通機関があります。 国に依って名称が違います。インドではリキシャと呼ばれ、町や村での大切な交通機関となっています。カルカッタのリキシャは車輪の大きな日本の明治時代の型と同じです。マレーシアのペナン島のリキシャは観光化しましたが、リヤカータイプで乗客は前に座り運転手が後ろからペダルを踏みます。タイでも地方へ行くと見かける事が出来ます。インドネシアやミャンマーの無公害車はサイドカータイプです。最近はこの種類の乗り物の良さが再び脚光を浴びて来ました。ネパールのカトマンズ等では車体の後ろに大きく英語で無公害車と誇らしげに書き込んで市内を走り回っています。
ミャンマーもそのリキシャすなわち現地語ではサイカーと呼ばれる乗り物ですが、インドのそれは重量超過をものともせずに汗をたらたらと流しながらやせ細ったじいさんが運転している光景が浮かびます。 それとは対象的なのがここミヤシマーではないでしょうか? 食料に恵まれた国を象徴するかの様に体格が良く血色の良い兄ちゃん達が、客があっても無くてもどうでもいいやという雰囲気の中で客待ちをしています。じっくりと自分のサイカーに腰掛けて一日中読書にふけっている運転手もいます。これぞまさしく低公害車の中の低公害車ではないでしょうか? 参った参った!ミャンマーでは大きく社会観を変えざるを得なくなりませんか?
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