2018年12月12日水曜日

カンボジア物語15 カンポット


カンポット

メコン川の遊覧船
首都プノンペンから150キロほど南下すると。メコン川の畔にカンポットという小さな町があります。1時間もあるけば、町を一周してしまう規模で、のんびりするには、相応しい場所です。概して欧米人の熟年旅行者のたまり場的存在です。そんな場所に出かけてみました。前日にシンさんは、切符を購入し、当日になると朝8時の出発というので、ノーヘルメットで警察官のみはりのない場所を選定してバス乗り場に向かってくれました。小型バイク(モンキーバイク)ですいすいと路地裏を駆け抜けて行きます。交通渋滞は、始まったばかりで、20分ほどで到着です。さて、キャピタル・ツアーというバス会社はカンボジアでも大手で広くネットワークを持ち、ガイドブックにも推薦されているので、外国人にも人気があります。路線によってことなるのですが、前回シェムリアップにでかけた時は、ほぼ満席で大型バスが運行していました。しかし、今回は小型マイクロバスで15席ほどしかありません。しかも乗客は3名のみ。後日話しを聞くと、赤字でも路線を維持しなければならないし、一度切り捨てると免許を取るのが難しいので、赤字覚悟で運営しているそうです。
バスの終点は市場付近です。そこから歩いて10分圏内にはゲストハウスなどが20軒ばかりあり、選択肢も多くあります。そんな中で一番安い宿を見つけて宿泊しました。トイレ共有、個室で6ドルの部屋です。しかし、この部屋は鍵がかかりません。まあ、安全そうだし、心配はいらないだろうということで、一晩泊まってみることにしました。
朝の出発が早かったので、この町には10時過ぎに到着です。宿を決めて町を散策し、食堂に入りました。看板には料理の絵と金額が表示されているので、わかりやすいものです。ともかく適当に絵を指さして注文確定です。
それが、後に大きな問題を起こしました。夕方になってお腹の調子がすこぶる不調です。トイレに駆け込むと水様状の便が出ます。今行ったかと思うと又催して来ます。日本から持参した胃腸薬、整腸薬を試しても、全然効き目がありません。1時間の間に5回ほど行ったでしょうか?もうこうなると、絶食して収まるまで待つしかありません。止む無く近くの薬局にでかけ、ゴーグル翻訳の画面で「下痢の薬」をカンボジアで示して購入しました。
これが、絶妙に効果を発揮したのです。空腹で薬を飲むことは良くありません。幸いに英語を話す薬剤師は丁寧に説明をしてくれました。
こうして翌日は宿の変更です。投宿している宿から5軒ほど隣に人気がなさそうな宿がありました。ここはトイレ・シャワーがついて7ドルです。モルタル造りの一般的な部屋ですが、エアコンもあり、静かな環境です。宿の親父さんは、ちょっと無愛想な感じでしたが、値段の割に設備はしっかりしています。今日から安心して過ごせるようです。
昨日の下痢の恐怖は、様々な憶測を呼び込みました。悪性の下痢?腸チフスにかかったのでは?病院で見てもらったほうがいいのかな?どうも食あたりにしては、症状が異常?
そんな疑心暗鬼が続いたのですが、翌日からは、次第に回復しました。安心して町を散策することができました。
メコン川沿いには、遊歩道が整備され、夕日がとてもきれいに映えています。日中はエアコンが欲しくなりますが、気候もすこぶる温暖快適な土地柄でした。格別に名勝があるわけではないのですがのんびり過ごすには、最適の土地です。タイの観光地のようなケバケバしさもなく、おっとりとした町でした。

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