今も馬車が活躍 |
今日は日曜で、大学は休みです。もう朝からひっそりしています。誰も人影がありません。穏やかな日曜です。昨日予定していたハイキングはどうも中止になりそうです。それにしても、なかなか居心地の良い所です。朝副学長からメッセージが入り、「今日予定していたミナンカバウ建築巡りは午後からにしましょう」そんなわけで、午前中は時間があったので、たんぽぽの会のアルバムを作成しました。これには2時間ほどかかりました。手順は既に知っているので、最近は早く進むようになりました。
そして昼過ぎには再度連絡がはいりました。「申し訳ないけど今回は取りやめになりました。」「大丈夫ですよ。来年回ればいいでしょう」
それで夕方4時から一人で町を散策です。GPSロガー持参でスマホの写真を撮影しながら市内を二時間ほど周りました。全部で10キロほどの散策です。廉価なロガーですが、しっかりと衛星信号を補足してくれます。併せて所々適当な距離を置いて写真撮影です。道中道を間違えて、ずうっと遠くまで行ってしまいましたが、Google Mapで現在地を把握してリセットです。帰宅したのは、日没寸前の6時を過ぎていました。
この町でユニークなのは今でも馬車が活躍していることです。概して馭者は年配が多く、近年はバイクタクシーが随所に展開されています。このバイクタクシーというのは、日本より進化しています。スマホアプリを利用してバイクを呼び出して迎えに来てもらう仕組みで、インドネシアでは大ヒットしているシステムです。運転手はバイクの前にスマホを搭載して常に顧客の獲得に目を光らせています。スマホはカーナビを兼ねていますから、何キロ走行したかも一目瞭然で明朗会計です。クレームは、本部に連絡すれば対応してくれます。日本で言えばUberのバイクバージョンでしょう。風土に似合った仕組みがITを利用して躍動しています。
伝統的なミナンカバウ様式の建物 |
他にスマホを使っての動きは商品売買にも利用されています。WhatsppというSNSの一種を使って商品を掲示して、直接販売するという方法があり、これには一切手数料がかかりません。取引は個人間の信頼の元で好きな方法で決済することになります。ラムジルさんも仕事の傍ら、SNSを利用して物品販売をしているようです。
その他に、SNSを利用して有効な情報を集める手段が数多くあります。今やパソコンがなくても、軽量でハンディなスマホを利用してディスカッションに参加したりするなど、日本以上に利用されているようです。例えば、私の友人はクリーニング店を開いていますが、同業者のディスカッションのフォーラムに参加して、新しいノウハウを学ぼうとしています。
日本の場合は、パソコンの普及があり、その後スマホの普及があったわけで、情報収集の方法は、パソコンを開いてネットにつなぐという時期が長く続きました。しかし大半の発展途上国では、パソコンは高級品ですから、簡単に入手するのは難しいのです。そして、最近は急激に普及したスマホを利用した情報収集が広まりました。こうした点から考えると部分的には、スマホに関しては発展途上国のほうが、我々日本よりも進んでいるのではないでしょうか?
隣室のアリフさんも実家のパダンに帰り、誰もいません。大学の食堂閉店です。歩いて10分ほどの食堂で夕食を済ませ、今日収集した画像とGPSデータを整理して自己満足!早速ラムジルにデータを送り明日チェックしてもらうことにしましょう。
さて、来年の予定も決めなくてはなりません。毎日が楽しく、有意義な日々が続きます。学長も副学長も私が来年くることを勝手に決めているようです。マレーシアから最寄りの空港パダンまでは飛行機で片道1時間、費用は往復で事前に購入すると4000円ほどですから、費用の点では問題ありません。しかし時間が取れるかどうかです。既に前回のエアーアジアの謝恩セールで2月上旬までの航空券は手配済です。かろうじて2月ならば一週間ほど時間が取れそうです。果たしてどうなることでしょう。
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