2018年12月22日土曜日

スマトラ2018 11月29日(木曜日)郊外レストランそしてパソコン教育


畳席のある郊外レストラン
大学講師の一人にランティさんがいます。彼女はこの大学でリナックスのプログラムを教えていますが、快活な方で、休みの時には自転車でサイクリングを楽しんでいます。彼女もウエブサイトに興味があり、自分が今まであちこちでかけた記録を公開したいという気持ちを持っています。午前中に、無料で運営できるホームページ作成の指南です。ううん。プログラミングについては専門家なのですが、実際にパソコンを使いこなすという点においては、今一つ何かが不足しています。と学生達の方が手早く操作してスイスイと先へ進むのですが、中年女性と取り組むには忍耐が必要です。そんな彼女は当方の気苦労も知らず、ご機嫌です。「さあ昼ごはんに行きましょう。素敵なレストラン紹介するからね。」ばかりの旧式のセダンタイプの自家用車でお出かけとなりました。車体のペンキはあちこち剥がれています。窓の開閉も手動式、動き出すとスピードは全然あがらず、ノロノロ運転です。まあ道路は登り下りでカーブが多いので安全運転という事でしょうか。30年ぐらい使っている古いモデルですが、エンジンの整備だけは、なされているようで、途中で引き返したり、エンストを起こすことはありません。独特の少し大きめの声で張り切って運転を続け、到着したのが、田園のど真ん中の郊外レストラン。ランチタイム限定の地元では評判を博しているお店なるようで、既に先客で埋まっています。1時半頃入ったので先客がそろそろ退散する時刻ですから、すぐにお座敷席に移動です。田んぼの中の一軒家のレストランは3名の女性を伴って楽しい時間となりました。周囲は緑の絨毯を敷き詰めたように水稲の田園がひろがっています。遠くには2000メートル
前後の山脈を眺めながら談笑そして食事というのは、忙しい日本では味わえない空間です。しかも1時過ぎに大学を出発し、6キロほど離れたレストランで食事をして帰りついたのが3時過ぎです。2時間もの間、時間を気にすることなく、ぶらぶら過ごすことができるのは、この国ならではの風土でしょう。日本だと完全にお叱りを受けるか、始末書ものなのでしょうが・・・。どうも私も半分インドネシア化したのかもしれません。
新しい造語ですが、ミャンマーに長くいるとミャン化するという言葉があります。じっくりその国の風土になじめばこそ、良し悪しは別としてその国の文化に同化せざるを得ません。これって本当のゆとりかもしれません。

畳席!

さて、帰る時は丁寧に別のルートを回ってもらいました。どこも似たような景色なのですが、オモテナシの心たっぷりで、ぐるりと一周したことになります。到着して間もなく激しいスコールに見舞われました。40分ほどつついた雨で学内の低い場所は水たまりが出来ました。屋根からは滝のように雨水が流れおち、凄まじい音をたてていました。
結局この日の授業は参加者が3名という極点に少ない状況に陥ってしまったのです。それでも、誰も気にしていません。副学長によると、「今年は昨年に比べると学生の勉学意識が低下しているので困っています。学生数も少ないですからね。」私も、そんな事は気にせず、どんどんインドン化していくようです。
昨日私の助手なるラムジルさんのオジサンがなくなったそうで、今日は欠勤です。ああぁ困った事になりましたぞ。授業はどうやって進めようか?幸いに今日の参加人数も3名だったのが大助かりです。多少は英語を理解する彼らとは、私のブロークンインドネシア語で進めました。無事6時で終了時刻になると、私もほっと一安心です。若い頭脳!そしてスマホやネットカフェでゲームをしながら遊びまくった世代です。マウス操作やキーボードの操作は手慣れたものです。画面に表示される英語も多少理解することが出来ます。今日の授業は私自身も勉強になりました。
インドネシアの場合、他の国に比べると英語力が極めて弱いのが難点です。パソコンを開くと表記してあるのが英語ですから、多くの学生は画面に表示される単語の意味がわからず、パソコンを操作していることになります。例えば、日本の中学生が、高校生が英語版のウインドウズのパソコンを使っていると想定してください。使用するソフトも英語版のオフイスだったとすれば、どういった現象が起きるでしょうか?一部の学生は、表示されている単語を理解し操作するでしょう。しかし全員ができるとは限りません。新しいソフトを入れても、操作法や説明が英語で書いてあるとお手上げです。日本の場合は、OSそしてソフト共に日本語版に書き換えられたものがあり、それを使用することで、こうした問題を回避することが出来ます。ここで大きなつまづきが生じて先へ進むことが出来ません。パソコンを購入してもらっても、ゲームをして遊ぶならば英文の説明書も読む必要がなく、直感的に操作して習熟することになります。この様な結果から、パソコンを所有していても、より高度な使い方への道を切り開くことが出来ないというジレンマに陥ってしまいます。高学年の学生では所持率が高くなります。特に土木科の学生達はCADで製図する必要があります。といっても、このソフトについては、義務的なものがあるので、スキルを得ているだけで、他のソフトへの応用力が効きません。土木科の学生がエクセルを学びたいと25人集まったのも何故なのか、ここに回答を見出すことができました。
ラムジルさんに話を聞きました。
この大学の教習用のパソコンにはまだオフイス2007が組み込まれています。ラムジルさんに、オフイス2007はサポートが終わっているから、色々と問題が出るのではないですか?どうして201013に切り替えないのかと質問してみました。
この点ネパールやインドの高等教育機関では英語が主体となっていますから、表示される英単語の理解が早いので助かります。数年前にインド・カルカッタの高校で開催したワークショップでは、こうした躓きもなくスムーズに授業を進めることが出来ました。

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