2013年5月6日月曜日

第7日目デオラリからバンプーへ 歩行5時間


嵐が明けて一夜が過ぎました。朝起きてみると辺り一面が真っ白で、大地はツルツル氷が張っていました。いつものように朝食を済ませて出発です。しかし、このツルツルの坂道を下るとなると難関が待ち受けています。まず石段をくだらなければならないのですが、その石段もツルツルで危険一杯の状況です。私はステッキというか、ただの竹の棒しかありません。さて、20分で到着できるはずのヒンク・ケーブへは1時間要しました。ともかく高齢の我々にとっては、ゆっくりと確実に一歩一歩下るしかありません。私は途中で二度転んでしまったのですが、列の最後尾にいたので誰にも気づかれることなく済んだのですが、もし本当に滑落していたら大変な事になったでしょう。この難関の中でガイド役のケダールは13キロ程度の大きな荷物を背負いながらも、軽い足取りでひょうひょいと下っていきます。やはり田舎育ちというか、彼の育った環境はカトマンズ郊外のスンダリジャルという風光明媚な渓谷の近くです。小さい頃から山や谷で遊んですごしていたのでしょうか、天性的なものが身についています。しかし、後日談ですが、本人に聞くと、「あの時は怖かったですよ」と話してくれました。

そんなわけで、予定が大幅に狂ってきましたが、我々にはまだまだ時間があります。ここ、ヒンクケーブを過ぎると標高もどんどん下がり、時間と共に気温が昇し、道も温んで氷ツルツルの難所から脱出することができました。ここまで来ると、足取りも軽くなります。と同時に心の余裕もできたのでしょう。「こんな急な坂を登ってきたのだなあl」と往路に気が付かなかった急勾配に改めて驚きを感じながらの下山です。
無事ヒマラヤンに到着です。前回宿泊した宿の人々は優しく我々を迎え入れてくれました。ここでちょっと一休みをした後、ドバンそしてバンブーへと向かいます。12時過ぎには以前宿泊したバンブーに到着。ほっと一安心。ここバンブーは勿論前回宿泊した宿を利用しました。ここでは一泊三食になったのです。
部屋代が三人部屋で300ルピー、昼食と夕食が平均すると1000ルピー強、そして朝食が1000ルピーが今回の大雑把な平均的な費用です。スパゲッティやポテト、ご飯物などの単品がおよど300ルピ-ですから、これを三品注文して飲み物を付けると1200ルピー程度になります。それに加えてガイドの食事代が一回につき100ルピー程度追加されるわけです。今回の平均をとると、1日4000ルピー弱の金額が宿代金及び食事代金となっていました。これは三人分の料金です。なるほど日本の山小屋に宿泊することを思うと格安料金です。しかも標高3000メートルを超えています。しかし、これを、旅行代理店を通してパッケージに組み込むと一人あたり30ドルから50ドル程度に設定され、高額な料金となるのです。我々の場合は三人で40ドル程度ですから、通常の3分の1で済んだことになります。しかも、まるで、家族旅行の雰囲気で和気あいあいの日々でした。一度この味を占めると中毒になってしまうのかもしれません。勿論良いことばかりではありません。今日のように危険に遭遇することもあるでしょう。事故が起きた場合は自己責任となります。
今日もゆっくりとひなたぼっこをしながら休憩です。
難所を過ぎてほっと一息



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