うわさのロイヤルホテル |
我々は結構暇人なのか馬鹿なのか、何にもせずに、ただひたすら待つのみという行為で2時間が過ぎました。せせこましい日本の社会では完全にキレてしまうのが常道でしょうが、そこは、ネパールの風土がその怒りを鎮めてくれました。体験しようと思っても出来ない体験の一つと言えば、言い訳になるのですが、よく言えば、風情のある旅の体験でもあります。
いよいよ私もしびれを切らして、バスの始発点バネパに戻ることにしました。通常は一時間に一本の便があるはずですが、今日はどうしたものでしょうあ?情報収集といっても、日本のように案内所はありません。バス停で待っている客達から案の定、二台のバスの中で一台が故障したので、欠便になっているという事でした。バス停留所の前のお店などは以外と情報が早く、待っても、待っても来ないので店の主人に聴くと同じ答えです。さて、時間も迫ってきました。ここで待ってナモブッダに出かけたとしても、帰路は夕方遅くなってバスの確保が出来るかどうかわかりません。そんなわけで、ここバネパからナモブッダに行く途中のパナウティ近辺を散策することに変更となったのです。この区間は10分間隔でバスが動いていますから何の心配もありません。
パナウティ行きのバスに乗り込み、20分ほどで目的地に到着です。駅近くに小高い丘があり、小さなヒンズー寺院があります。そこへまっしぐらです。、50mほどの小さな丘ですが、予想外に展望が開け、周囲の田園地帯が飛び込んできます。その後小さな旧市街を散策してからドゥリケルに帰りました。さてさて、宿に帰ってからが大変です。水が出ません。トイレの水も流れません。早速宿にクレイムです。しかし、拉致があきません。「電気がないので、水を屋上のタンクに上げることができない、電気がある時は給水時間が過ぎている」ええ、それはあんまり!おまけに、夜は停電で真暗闇となり、ろうそくの灯を頼りにしなければなりません。20、30年前のネパールに舞い戻った気分です。山小屋の方が電気に不自由することもなく水も豊富でした。本当に久々に昔のネパールを思い出させてくれたものです。まあ高級リゾートに宿泊すると、そう言った事はないと思うのですが、料金はぐんと跳ね上がってしまいます。今回は三人が二泊で約6000円の費用となりました。おまけに、信じられないような貴重な体験もついています。宿の手配は地球の歩き方に頼ってはいけないという教訓も得た次第です。
それにしても、今回は私としても大失策でした。改深い反省の念に囚われてしまう日々でした。同行した友人達も、状況を良く理解して戴きほっと一安心です。
追記
友人の帰国はエアーアシアでKL乗り継ぎ便です。しかし到着が夜の10時半で出発が2時間半後の早朝1時となっています。果たして、うまく接続してくれるものでしょうか?皆さんの出発時は緊張の連続です。遅れたら、遅れたでどうすることも出来ないのですが、一刻も早い情報をゲットすることで安堵の胸をなでおろすのが現代人の習性でしょうか。結果としては、カトマンズ出発は定刻どおりでKL到着も10分早く到着。そして入国から税関検査までは20分でスルリとくぐり抜けすることができたそうです。余裕を持って関空行きの便に再チェックイン。チェックインと言えども、事前にWEBチェックインをしていますから、至極簡単に終了。
こうして無事今回のヒマラヤトレッキングが終了しました。
来年はゴーキョ方面を狙っています。昨年同行した我が息子みたいな感じのシェルパは、今回エベレスト遠征に出かけています。つい先日メールが入り、サウスコル(8752m)まで道を作りに行ってきたことを携帯電話で連絡してきました。ほぼ、来年のコースも確定です。和気あいあいと、来年も風変わりなヒマラヤトレッキングが始まることでしょう。皆さんご期待ください。
2013年5月14日 カトマンズにて。
0 件のコメント:
コメントを投稿