ラムガート |
当初の予定は、ABCとプーンヒルの二箇所を制覇しようという予定でしたが、今回はABCのみで終わってしまいました。となると予定が1日余ってしまいました。日程の調整を兼ねて今日もポカラに滞在です。山から下山すると、懐かしい町の喧騒に遭遇します。あまり長期の間山の中にこもっていると、町の喧騒を懐かしく感じホット安心するのは、やはり現代人だからでしょうか?
残念ながら今日も曇り空です。おかげ様でプーンヒルへのトレッキングを避けた辻褄を合わせることができました。もし朝になって壮大なアンナプルナ連山の景色が目前に現れたらきっと恨みを買うことに間違いありません。ともかく、シャクナゲの林を歩くプーンヒルのコースは二年後に実施することで一見落着となりました。午前中は坂本夫人は読書三昧です。ここアニルモモには日本の文庫本やコミックが沢山あるので、不自由はしません。
我々は半日市内観光の実施です。これは少しばかりユニークで且つ安価なコースです。市内バスで町の中心地にはいり、ぶらぶら歩きラムガートという所に出かけます。町のど真ん中に奇妙な光景が広がっています。砂利採集場を兼ねたセテ川の河畔はのどかな風景が私達を楽しませてくれます。帰りは川を渡り対岸にあるグルンの寺院を回って宿に戻りました。ガイドブックにも載っていない密かな3時間ほどのコースでしたが、ポカラ再発見とも言えるでしょう。
湖畔のレストラン??? |
夕方再び散歩に出かけました。フィッシュテイルロッジの近くは絶好の展望が開けています。ここで30分ほどじっとしていたら、に雲が切れて次第に峰々が姿を
現し始めました。夕暮れ時で山全体は黒っぽい塊に見えてしまうのですが、トレッキングの余韻を残す絶景を見せてくれたのです。
旅のパターンは色々なものがあります。高級ホテルに泊まり、グルメを食しながら絶景を眺めるのも一つの方法でしょう。しかし、毎日高級ホテルに宿泊し、グルメ三昧をしていると、いつの間にかマンネリ化し大きな感動は薄れてしまいがちです。また予算の点でも心の中を平静に保つことは難しいでしょう。
眠ってしまえば、目隠しされてしまえば高級ホテルも安宿もほぼ同じ結果になります。安眠できれば良いわけです。食事にしてもグルメ食べあるきはそれなりに良さがあるでしょう。しかし一人でぼつりぼつり食べるのと、気のあった仲間と一緒に食べるのでは味も異なってしまいます。食事の質が落ちても、多少非衛生と思われる場所でも、皆で楽しく且つ地元の人々と交わりながらの食べる大衆食堂の雰囲気も捨てがたいものです。もし、空腹が数日続いた後ならば、どんな食事でも美味しく頂けるはずです。どうも干場企画はちょっと変則的なのかもしれません。坂本夫妻もいつの間にか、こうした企画の虜にはまってしまったのかもしれません。後日機会があって、カトマンズ市内の高級ホテルとして知られるホテル・ヒマラヤを訪問する機会がありました。ううううん。やはり雰囲気が全然ことなります。玄関を入って、一瞬私は物見遊山で入り込んだ田舎の客という状況におちいってしまったのです。しかし10分ほどいると、次第にその素晴らしさとは裏腹に現実に戻ってしまうのです。勿論お金を払わないとサービスは受けることは出来ません。スタッフもお客さんが支払いをするから、その代償として微笑みを提供しています。私達はこうしたサイクルの中に巻き込まれざるを得ないのが現実です。しかし、どこかで、誰かが私達に本当のサービスを提供してくれるかもしれません。それを期待しながら、私の放浪は続いています。
ラムガートにて |
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