2013年5月4日土曜日

第6日目MBCからABCそしてデオラリに到着




アンナプルナベースキャンプ
昨夜はかなり冷え込みました。夜目が覚めて外を眺めると星が至近距離にキラキラ光輝いていました。案の定翌朝は真っ青な空に白い峰々が映えて最高の景色を確かめることになったのです。今日の予定は、MBCからABCを往復して下に下る予定です。朝6時半に朝食を準備してもらい、7時には出発です。一応チェックアウトをして荷物は宿に預かってもらうことになりました。さて、請求書を見るとヒーター料金が一人100ルピー加算されています。昨日宿泊したヒマラヤンではヒーター料金は徴収されずに済んでいます。勿論ヒーターも入っていなかったわけです。この近辺の食堂は大きなテーブルの周囲は毛布で覆われています。なるほど昨夜は、ここに足を入れるとほのかに暖かく感じました。ここでは、ガスを利用して熱源をとっています。勿論その分もお客さんから料金をとっています。宿の主人に話を聴くと、この地域は雨季になっっても、真冬になっても少しだけどトレッカーが途切れることがないそうで、オフシーズンには多くの宿が開店休業になりますが、最低一軒は開店しているとの事です。シーズン中特に10月と11月の秋は、毎日ほぼ満室の情況になるそうで、事前に電話で予約を入れないと部屋の確保が難しいようです。部屋が確保出来ない客は止む無く食堂を囲んで四隅に並んだ簡易ベッドを利用することになります。昨日も一昨日もお昼過ぎ或るは、お昼前に宿に到着したので、満室という憂き目に会うことは避けることができました。

超パノラマがひろがる!
標高3700mと言えば富士山の頂上に近い標高です。ここから更に400mほど登ったところがABC(アンナプルナ・ベース・キャンプ)です。ここまで来るとアンナプルナのいくつかの主要な峰が目の前に広がり東の方にはマチャプチャレの勇姿が目に入ります。行きは二時間、帰りは1時間半、ABCでの休憩時間が30分という配分で7時に出発したのが、11時丁度にMBCに帰着することが出来ました。MBCからABCは比較的緩やかな坂道ですが、所々残雪を踏みしめながらの歩行です。この高度でも誰も高山病の気配もなく、ABCで全員そろって写真撮影です。これが、待ちに待った瞬間というのはこの事でしょう。
昨夜宿泊した宿で軽い昼食を済ませ下山です。しかし山の天気は変わりやすいもので、次第に雲が湧き上がり、いつの間にか青空が消えてしまいました。さてMBCを出て一時間半ほど歩くとデオラリに到着です。ここで二度目の昼食タイムとなりました。我々が食事をしている間にポツリ、ポツリと雨模様になってきたのです。さてこれは大変。1時間もすれば止むかもしれないと淡い期待をしてみたのですが、残念無念、一向に雨が上がる気配がありません。雨は時々小降りにはなるのですが、晴れ上がる気配はありません。そんな中を食事をしていたグループは雨具を着けて下山です。私達はしっかりとした雨具の装備がありません。ここから更に1時間半ほど進むとヒマラヤンに到着することができます。止む無く今日は、ここに宿泊です。ここデオラリには4件の宿があるのですが、我々が昼食に入った宿は予約で一杯との事、その隣の宿も予約で一杯との情報が入りました。ガイドのケダールはここよりちょっと上にある宿に部屋があるか聞きに行きました。数分後には、隣の宿に引越しです。ここの宿も満室に近い情況で、私達の部屋はトイレ近くで簡易な設備の緊急用の部屋でした。まあこうした天候不順ではなりふり構っているわけには行きません。部屋が取れただけでも良いとしましょう。しばらくすると続々と客が到着です。時を同じくして雪も降り始めました。ガイドのケダールにとって雪が数センチも大地に積もるのを見るのは、始めてのようで雪と戯れて時間を過ごしていました。宿のスタッフはアイゼンを着けて簡易発電所の水回り偵察に出かけました。夕食は大概6時から7時にかけて適当な時間を指定して自分たちの食べるものを事前に予約するのが常です。今日は大量の客があるにもかかわらず、約束した時間にきっちりと食事が提供されてきました。なるほど手慣れたものです。台所はまるで戦場のごとき、皆忙しいそうに動きまわっています。ネパールのガイド同行のトレッキングでは、ガイドの食事代はわずかな金額で済んでいますが、その分自主的に台所のお手伝いをしたり、客への給仕をするのが習慣となっているようで、昨年同行したサルキは夕食の時間になると台所に入って出来上がった我々の料理を配膳してくれました。今回同行のケダールはまだ見習いガイドで幾分ギクシャクしています。しかし次第に慣れ始め、気をつけるようになりました。夜になっても、雨風は止むことはなく時々雪やあられが降っていました。果たし明日の朝はどうなることでしょう!
アンナプルナベースキャンプより

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