さて、日本の物価はここ数年殆ど上昇していません。10年前の交通費と現在のそれとは、変化がないようです。今でも市内均一初乗り運賃は地域によって異なりますが、200円程度の状態がづっと続いています。それに比べると私が旅行をする地域、特にインドやネパールは毎年値上がりを続けています。街角で飲むカップ一杯のお茶は10ルピーから現在は15ルピーに値上がりしたと聞いています。しかし、円換算で考えると20年前と現在のそれとは大きく変わりません。初めてこの国に来た頃一ドルが8ルピーほどで円で換算すると1ルピーが20円ほどだったように記憶します。一杯の紅茶は50パイサでやはり10円でした。ここ数年1ルピーが1.5円というのが、最近は1円を割るようになりました。こうして眺めると円建てで計算すると、値上がりはしていないかのように映ります。その後ネパールの通貨がどんどん下落し今は10円で11ルピーもらえます。
こうしたそれぞれの国の事情もあるわけですが、さて、どうして日本の国はインフレが進行しないのか、今盛んに議論されています。別の観点からすると、日本の国債発行による負担が国民一人あたり700万円を超えるそうです。ここ一年の間に1割増加したと聞きます。すなわち国民一人が後払いの形で70万円をキャッシングしたのと同じと言えるでしょう。そうした事で懐は豊かになり、見せかけの円の強さを発揮しているのではないでしょうか?そして、この借金はどうも潰れるまで返さなくても良い形で延々と借越を繰り返しているようです。いつかは破綻すると思うのですが、果たして特効薬はあるのでしょうか?直接私達が年間70万円の別途収入が現金として入ってくるわけではないのですが、社会サービスとか、社会資本の充実など間接的に恩恵を被っているのは事実です。恩恵があるのは嬉しいのですが、いつかは返さなければ辻褄が合いません。やはり将来に不安を感じてなりません。経済の動きが順調ならば、国債の発行に頼らず国の歳出が賄えるはずですが、これも何時上向きになるのが全く希望がありません。デフレのどん底に暮らす日々が続くのは間違いありません。全国民がサラ金地獄に陥って、悶々とする日が果たしてやってくるのでしょうか?
国際収支が赤字とか、黒字とかも盛んに話題になっています。古い言葉を借りると、日本は資源がないから、貿易で付加価値の高いものを作って輸出することによって経済力を保っているという説が長い間優位を占めてきました。しかし近年は貿易収支のみではなく、経常収支を眺めながら全体的な把握が必要です。貿易外収支の黒字が大きな比率を占めるようになっています。言葉を変えてゆうならば、海外に投資した分の配当をがっぽり受け取っていると同じ事です。余った資金で金貸し業を営んでいると同じ事になります。ここで資本主義の原理が働いて、どこかの国が搾取されがちになるという現象が起きてくるわけです。別な次元の新植民地主義とでも言いましょうか!同じ仕事を日本でする場合とネパールでする場合は、その実質受取る収入が違います。現地の物価が低いから、現地の労働者の供給が過剰だから買い叩かれるというのもあるでしょう。こうなると格差是正の道はますます遠くなって行きます。しかし、ほんの僅かですが、相対的には物価の開きが縮小の傾向が始まっています。でも、これは同一国内でも地域格差が大きく派生するという現象も見逃すわけには行きません。例えば、ネパールの銀行員の所得は日本の行員に比べると少ないのですが、現地の他の職種に比較すると多額の収入で潤っています。
ネパールを例に考えてみると、定説として、この国は観光収入で成り立っているとされていますが、実際は観光収入でのGNPの比率は6%ほどしかありません。最大の収入は第一次産業と出稼ぎからの収入がメインと言える国になりました。経済は生き物かもしれません。数年の間に、こうした統計は大きく変わってしまうことがあります。数字を解釈するには、相当な分析が必要になります。
いわゆる世界はどこも格差社会が拡大しつつあるのは間違いありません。そして、その格差社会のどこかに身を置いて人生を送る運命にあります。そうした事を踏まえて、海外旅行にも共通した部分があります。どの程度のランクで旅をすることができるかによって、また、その思想、哲学の持ち方によって、如何に楽しい旅を演出するか、それが老後の人生が大きく変えることに繋がるかもしれません。やはり円高が嬉しいなぁ!
こうしたそれぞれの国の事情もあるわけですが、さて、どうして日本の国はインフレが進行しないのか、今盛んに議論されています。別の観点からすると、日本の国債発行による負担が国民一人あたり700万円を超えるそうです。ここ一年の間に1割増加したと聞きます。すなわち国民一人が後払いの形で70万円をキャッシングしたのと同じと言えるでしょう。そうした事で懐は豊かになり、見せかけの円の強さを発揮しているのではないでしょうか?そして、この借金はどうも潰れるまで返さなくても良い形で延々と借越を繰り返しているようです。いつかは破綻すると思うのですが、果たして特効薬はあるのでしょうか?直接私達が年間70万円の別途収入が現金として入ってくるわけではないのですが、社会サービスとか、社会資本の充実など間接的に恩恵を被っているのは事実です。恩恵があるのは嬉しいのですが、いつかは返さなければ辻褄が合いません。やはり将来に不安を感じてなりません。経済の動きが順調ならば、国債の発行に頼らず国の歳出が賄えるはずですが、これも何時上向きになるのが全く希望がありません。デフレのどん底に暮らす日々が続くのは間違いありません。全国民がサラ金地獄に陥って、悶々とする日が果たしてやってくるのでしょうか?
国際収支が赤字とか、黒字とかも盛んに話題になっています。古い言葉を借りると、日本は資源がないから、貿易で付加価値の高いものを作って輸出することによって経済力を保っているという説が長い間優位を占めてきました。しかし近年は貿易収支のみではなく、経常収支を眺めながら全体的な把握が必要です。貿易外収支の黒字が大きな比率を占めるようになっています。言葉を変えてゆうならば、海外に投資した分の配当をがっぽり受け取っていると同じ事です。余った資金で金貸し業を営んでいると同じ事になります。ここで資本主義の原理が働いて、どこかの国が搾取されがちになるという現象が起きてくるわけです。別な次元の新植民地主義とでも言いましょうか!同じ仕事を日本でする場合とネパールでする場合は、その実質受取る収入が違います。現地の物価が低いから、現地の労働者の供給が過剰だから買い叩かれるというのもあるでしょう。こうなると格差是正の道はますます遠くなって行きます。しかし、ほんの僅かですが、相対的には物価の開きが縮小の傾向が始まっています。でも、これは同一国内でも地域格差が大きく派生するという現象も見逃すわけには行きません。例えば、ネパールの銀行員の所得は日本の行員に比べると少ないのですが、現地の他の職種に比較すると多額の収入で潤っています。
ネパールを例に考えてみると、定説として、この国は観光収入で成り立っているとされていますが、実際は観光収入でのGNPの比率は6%ほどしかありません。最大の収入は第一次産業と出稼ぎからの収入がメインと言える国になりました。経済は生き物かもしれません。数年の間に、こうした統計は大きく変わってしまうことがあります。数字を解釈するには、相当な分析が必要になります。
いわゆる世界はどこも格差社会が拡大しつつあるのは間違いありません。そして、その格差社会のどこかに身を置いて人生を送る運命にあります。そうした事を踏まえて、海外旅行にも共通した部分があります。どの程度のランクで旅をすることができるかによって、また、その思想、哲学の持ち方によって、如何に楽しい旅を演出するか、それが老後の人生が大きく変えることに繋がるかもしれません。やはり円高が嬉しいなぁ!
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