今日がマレーシアの観光最終日です。明日は静岡組みは午前中空港に向かいます。富山組の中原さんは深夜便で関空に向かいます。いやはや、ここ10日間皆さんはさぞかしお疲れだったかもしれません。あちこちと連れ回され、歩かされ大変な思いをなさったことでしょう。でも苦労があってこそ楽しみは倍増するものです。高齢になっても苦労は買ってしなければ???。お陰で毎回の食事が美味しく、夜が疲れ果ててぐっすり朝まで眠ることができるようになったと思います。もう、この段階に入ると病気も避けてくれるかもしれません。適当に現地の文化に触れ、現地の食事を楽しむ事が旅の醍醐味となっているわけです。しかし、どのようにして、どの程度現地の文化に入り込めば良いのかが難しい所です。でも、今回の旅は今の所大きな問題もなく順調に進んでいます。しかし、坂本さんは今日は微熱がつづき風邪気味で一日休養です。昨晩は皆で中華街に繰り出して楽しく夕餉の一時を共に過ごしたのですが、どうも寝冷えがたたって軽い風邪の様子です。まあ、時と場合によって一人になるという時間も大切です。
さて、残る我々三人は早速セントラル駅から列車でかの有名なる洞窟寺院を訪問することにしました。昔、バスでここへでかけたことがありますが、今は至極便利になりました。所で、この寺院へはセントラル駅からKTM(マレーシア国鉄)の近郊路線でいくのですが、行きが1リンギット(26円)帰りは2リンギットという不思議な料金設定でした。切符は磁気データが組み込まれた紙製のカード状のものですが、セントラル駅を除いて、他の駅では自動改札機が正常に作動していません。時間帯によって出札口には、係員が切符拝見でチェックをしていますが、終点のバツーケーブ駅では、客は勝手に使用済み乗車券を箱の中にポイ捨てで駅から出て行きます。我々もそれを見よう見まねです。ITに詳しい同行の中原さんによると、湿気の多い場所では機器が正常にデータを読み取ることがでず、誤動作を起こすからだろうということでした。ちなみにLRT(高速鉄道)の方はICチップが詰め込まれたプラスチックのコイン状のものでした。これは、どの駅でも正常に作動していたのです。さて、こうした事に誰も不安を抱くこともなく、心配するでもなし、人々は生活しています。この辺りが南国的でおおらかさがプンプン匂います。ペナンと対岸を結ぶフェリーは行きだけ料金徴収で帰りは無料。極めてあいまいだけど、合理的なシステムです。
このバツーケーブはその名の通り、終点からすぐ目の前にそれらしき南インドのヒンズー寺院が見えています。メインは273談の階段を登りつめた洞窟内部にある寺院です。ここでは毎年1月下旬にタイプーサムという熱狂的な大祭が行われ、その時は人人人で埋め尽くされます。場所は違いますが、私がペナンのジョージタウンに滞在していた昨年は丁度この祭礼に出くわし、4キロほどの区間は交通制限が敷かれ、歩行者天国となり、その道路沿いには無料で炊き出しや飲み物が提供され、そうした熱狂の渦に巻き込まれたことがあります。
http://www.junmas.com/classic/happening/thaipusam/thaipusam.html
上記にタイプーサムの写真が掲載されています。とにかく熱狂的な祭典の一つと言えるでしょう。今度機会があれば、この奇祭の企画をしようかなぁ!
中国系の人々やインド系の人々が主な観光客です。そんな中に混じってネパール語も響いてきます。同じヒンズー教徒として、聖地巡りとも言えるでしょう。南インド様式で塗り固めれられたこの地域は、極彩色で飾られた寺院、偶像などが並びエキゾチックな、いや漫画的雰囲気を醸しだしています。そんな中あっという間に2時間が過ぎました。帰り際に、日本の女性二人組みに声をかけられました。話を聞くと母と娘で格安旅行を楽しんでいるそうです。九州福岡からベトナム航空でKL着、シンガポール発サイゴン経由福岡便を手配し、KLからクチン(東ボルネオ)そしてシンガポールへはAIRASIAを利用するという計画です。結構逞しいお嬢さんとお母さんです。久々に出会う日本人で帰りの電車は一緒になりました。早速メイルアドレスを交換してお互いの旅の安全をになった次第です。さてさて、常宿マイホテルには坂本さんが療養?中です。時間も手頃ともかく一度引き返して様子伺いを兼ねて帰宅です。
さて、坂本さんの風邪の症状も少しは和らいできたようです。軽くビールを煽ってチキンライスの昼食を済ませて再度ダウンタウンに挑戦です。午後のイベントは有名なツインタワーを目指します。このツインタワーはマレーシアの石油公社ペトロナスの本社が入る巨大なビルです。
マレーシア国営石油公社について
上記をクリックするとペトロナス(マレーシア石油公社のWIKIPEDIAにジャンプします。
下の階は巨大なショッピングモールになっていて、グッチやヘルメスなど有名なテナントが入り、豪華絢爛として近づきがたい存在です。ツインタワーへ登るには事前に早朝から整理券を取るために並ばなければいけないようで、今回はパスをし、その代替として水族館に入ることにしました。この水族館は老人割引があり、60歳以上はパスポートの呈示で45リンギットから25リンギットに大幅に割引となります。勿論我々もその恩恵を受けました。マレーシアの国鉄も高齢者割引があり、窓口で買うと料金が半額になります。私はこれを度々利用したことがあります。ペナンの対岸にあるバタワースからkLまで320キロの寝台列車を25リンギットで移動したことがあり、バスよりも遥かに快適な旅でした。さて、この水族館もまあまあ人気のあるスポットで、水中回廊やサメの餌付けなど展示にも随所工夫が見られます。往復ともLRTの利用でしたが、地下にある駅と直結し、人の流れに沿っていけばちゃんと目的地に到着です。難点は、お茶を飲むにしてもあああっと驚く価格です。町かとの屋台専門の私にとっては、勇気のいることです。結局はお茶の時間をなしで宿に帰ることになりました。後で気がついたのですが、ここにもやはりフードコートというセルフサービスの飲食店街があり、ここならば多少安価(といっても屋台の2倍から3倍)でゲット出来る事を知ったのです。水族館を見てからそうそうに宿に引き返しです。坂本さんも元気になったようで、最後の晩餐会です。もう常連となった顔見知りの屋台村ではミャンマーから来ているスタッフが笑顔で迎えてくれました。
宿に帰ってから坂本さんのメイルをチェックしました。事前に申し込んだあったAIRASIAの上席(フラットベット)が当たっているかどうかを調べなくてはなりません。何気なく受信箱を開くと、大当たりです。勿論これは全部英文で日本語のサイトはまだ設定されていません。それによると、「貴方の申し込んでいたフラットベッドへの変更は可能になりました。再度チェックインをしてください。」と指示があり、その通りにチェックインをしたのですが、一人分しか席が指定できません。通常チェックインを完了すれば座席番号も割り振りがあるのですが・・・・。やむなく座席番号未定のまま印刷をして明日の出発前にセントラル駅構内にあるAIR ASIAのカウンターで確認することにしました。それにしても風邪で多少熱が残る二人です。神様の思し召しなのでしょうか?日頃の行いが良かったからでしょうか?ファーストクラスに近いフラットベットで横になりながらの帰国はさぞかし幸運に恵まれた純真なる少年の輝きが残るとでもいいましょうか!おめでとうございます。
こうして、最後の夜は無事にふけていくようでした。しかし、ここに難問が一つ、夜の11時をすぎると停電になりました。30分ほど待つと電気は来るようになったのですが、私と中原氏の部屋の下には巨大な発電装置を備えたトラックがどっかりと腰を据えてぐわーぐわー唸り始めました。受付に聞くと「10時から11時までは作業停電すると連絡あったけど、後はどうなるかねぇ、政府のすることだからねぇ」と妙な返事が戻ってきます。案の定夜の3時過ぎまでエンジンはうなりっぱなしでした。他の空き部屋もなく、当方は夜遅くまで眠れない一夜を過ごしたわけです。どうもマイホテルは減点が目立ちます。明日は宿の引越しをしようかなぁ!そうそう、もう一つ、この宿は以前坂本さんご夫婦が利用された場合は決まって、領収書もなんにもなしで保証金とかで100リンギットを要求されチェックアウトの際は言わなければ返してくれないという報告を受けていました。私がチェックインすると何にも保証金はとりません。一部の宿では、鍵をなくした際の保証という意味で少額20リンギット程度をチェックインの時に払う場合がありますが、大概は仮の領収書を発行しチェックアウトの際に精算をするのが通常です。どうも、謎の多い宿で、私のスコアからするとオススメ出来兼ねる宿の部類になってしまいました。セントラル駅周辺の宿は二人で100リンギット前後で十分質の良い宿を確保することができます。ネットで予約しても、当日カウンターで予約しても料金には開きがないようです。この国の祭日に当たらない限りは、マレーシアは本当に旅行のし易い国と言えるでしょう。そんなわけで明日は当方YMCAに引っ越すことを固く心に決め込んでしまいました。
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