今日は医者にでかけました。風邪が長引いて一向に回復に向かいません。Rajanさんの紹介で一緒に連れていってもらいました。お医者さんはクチンの街の一角にありました。ドクターはインドのマドラスからの人で、ここで20年以上も医者として働いていらっしゃるそうです。それで、見立ては確かみたいですわ。例によって、抗生物質と熱冷ましの薬をもらいました。初診料と薬代金を入れて全部で20RMでした。すなわち540円という所です。確かに、このお医者さんも、日本人がタミル語を話すのを興味深く見守っていました。午後の診察は2時から始まるので、こちらは2時きっかりに受付に入り、先生が来たのは2時15分でした。その頃になると患者さんの数も増えました。でも、先生は丁寧に症状を聞いて、対処してくれるわけです。いわゆるホームドクターという印象です。最新の機器や検査漬けにするわけではなく、問診というか、聴診器を当てて診断をしてくれる事は、特に印象深い事でした。最近はモダンな医者が流行しているそうで、パソコンを操作する医師が良いとされる時代です。そんなクリニックに行くと料金も倍以上かかるとの事です。インド系の友人と付き合っているから、当然の事としてインド系のお医者さんや友人のお世話になるケースが多くなるのでしょう。
さて、このクチンという街は平和な所で、ギスギスしていません。Rajan氏の話す所によると、他の地域に比べると、ものすごく住みやすい場所だそうです。軍人や、先生、医師、技術者などはマレー半島から派遣されている人が多いそうです。これといった産業があるわけでもないのですが、中央からの人材派遣に頼らざるを得ないのが現実でしょう。ここクチンではアフリカからの留学生も数多く滞在しているとの事です。また、インドネシアから治療を受けるのに、ここへ来る人々も多いと聞きます。そして、この地域に昔から住んでいる原住民イバン族の多くはシンガポールへ出稼ぎに行くようになったそうです。シンガポールで住居を構えのは、国籍の違いから難しいので、目と鼻の先にあるマレーシア領土内のジョホールバルに住み、通勤するパターンが多いと聞きます。同じマレーシアといえども、地域によって様々な特徴があるわけです。小さな街ながらも、国際色豊かな土地になるのは、それなりの理由があるのでしょう。これを日本と比較すると、日本の国際化の立ち遅れが目立ちます。クチンに到着する時、機内から見えた景観はジャングルそのものでした。今でも村へ行くには、川を上って、車に乗り換えて出かけるなど、近くであっても時間がかかるとの事。
交易の街として栄えたクチンとも言えるでしょう。クチン市街の多くは中国系住民なのですが、彼らの多くがキリスト教信者であることも従来の意識を覆すものです。一般的には中国人といえば仏教徒と短絡しがちですが、ここでは、どうも異なるようです。
まだまだ謎に包まれた都クチンです。明日からは、市内各地徘徊しようともくろんでいます。最近のお天気は、毎日雨が降っていますが。しかし、これも夜、若しくは早朝で、日中雨に会うことはまだありません。中国の正月が来週に迫っています。
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