2016年12月5日月曜日

ミャンマーに吹く自由の風

さて、ミャンマーの旅行は以前に比べると色々な変化があります。2015年からは陸路でタイへ入ることも可能になり、昔の軍事政権の下では考えられない状況に変化しました。政府から指定された宿以外寺院での宿泊も可能になりつつある日々です。ミャンマーでは、外国人宿泊許可のある宿は外人を受け入れる事が出来るのですが、一定の設備(清潔なトイレや冷房、非常口の設置などなど)に合格した宿にはライセンスが出ているようです。私たちが、冷房不要、トイレ共同でよいから安いのが良いと思っても、受け皿は極めて限られていました。最近は、こうした状況が徐々に変わりつつあり、現地の商人宿のような設備でも、英語の看板(GUEST HOUSE)を掲げて商売を始めています。なるほど、これだと、ミャンマー人の生活をより一層深く知ることが出来ます。あまりきれいとは言えませんが、私にとってはほどほどの設備で安心して泊まることが出来ます。パハンでは全くの地元宿に宿泊することが出来ました。料金は7000チャットですから日本円で600円でした。価格はさておいて、宿の人々は親切そのものです。こうした宿では領収書など発行される事もなく、受け取る側と支払う側の完全な信頼関係で成り立っています。愛想の良い旦那は、独特のシャン風の布カバンをぶら下げて、その中に現金を放り込んでいます。そういえば、パハンからヤンゴンへ行く道中、立ち寄ったドライブインでエビセンベイを買った時は、財布というか、キャッシュレジスターはプラスチックのバケツでした。こんな微妙な感覚を伴いながらミャンマーの日々が過ぎていきます。
軍事政権から次第に状況が変化し、自由な空気がどんどん広がるミャンマーですが、逆に言うと、今まで見えなかった部分も目につくようになりました。前述したパハンの安宿では、15歳の少年が住み込みで仕事をしています。鼻歌を歌いながら明るく振舞っています。それは、日本の子供達の状況とは、大きな違いがあります。学校でのいじめなどが話題になる昨今の日本の状況ですが、アジア社会では、まだ数多くの子供たちが貴重な労働力として働いているという現実を目前にすると複雑な思いに駆られます。ここでも貧富の格差はどんどん拡大しているようです。茶店に出かけても、ウェイターは殆どが10-15歳の少年たちが働いています。しかし、彼等の表情は明るさがあり、悲壮感を感じることはありません。児童労働=悪い事と短絡的な見方ではなく、様々な観点から眺めていく必要があるかもしれません。社会で発生する二極化は、様々な分野に及んでいます。一般的に低収入になるほど、健康寿命が短くなり、低収入になるほど、教育の機会にも格差が生じ、さらなる貧困の道を歩むざるを得ない仕組みがどんどん進行しています。民主化が、こうした分野では、どのように展開されていくのか、見つめていきたいものです。



さて、街角で見かけた完全改造バスをご覧ください。日本製のバスですが、乗降口を左と右を置き換えてしまいました。
見事な改造車です。

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