2015年12月18日金曜日

ミャンマー事情2015 (14) まとめ

12年ぶりに訪れたミャンマーは変化したようでもあり、まだまだ変わっていない部分も多く見受けました。高速道路はマンダレーとヤンゴンを結ぶ一本しか開通していませんが、これからが期待されます。通信網もスマホと格安SIMの普及で大きく変わろうとしています。タイとミャンマーの国境が解放されて、両国民にとっては、ビザなして2週間の滞在が許可されるようになって4か月経過しました。これは外国人も陸路での入国が可能になりました。ヤンゴン環状線も日本製の中古車両が頻繁に運行されるようになりました。レストランも旧態依然とした屋台からモダンなマックドナルトやKFCも加わるようになりました。何でもありの社会です。


マレーシアに帰る際に立ち寄った空港正面の食堂は、冷房が効いて快適そして200円で食事ができる場所でした。ここで見かけたのは、ウェイターが可愛いシャンバッグを抱えています。注文が出るとバッグから引っ張り出したタブレットで注文を聞いて、タブレットで勘定を済ませる方式を採用していました。それは、日本のファミレスの感覚です。こうした最新のシステムも導入されています。高級ホテルは一泊10万円以上の値段がついています。この国はありとあらゆるものが満ち溢れています。インドも多様化の社会と呼ばれて、超金持ちから超貧しい人まであらゆる階層が存在して暮らしています。しかし、インド社会とミャンマー社会の大きな違いはインド特融の階層社会を保持していない部分からくるまろやかさではないでしょうか?経済的に大きな格差があっても、ミャンマーの主社会では、それが見事に共存しているように見受けます。先進国のような管理された社会とも違い、自由で大まかな性分が生活の場に滲みでています。

領収書不要の世界、寄進を好む社会は裏返すと納税義務の感覚のない世界、ワイロの世界と同義語になるかもしれません。しかし、これが何となく調和がとれて、不浄な世界とは一線を画したミャンマー独自の文化なのかもしれません。現代社会は、それに取り巻かれる様々な規制がきつくなったり、緩和されたりする時代です。一体何のために法律を作り、何のために法律を改正しているのでしょうか?ミャンマーはそういった呪縛から時離れたかのような自由さを見ることができるのです。信号が赤で渡っても事故にあうことはめったにありません。別の言い方をするならば、ミャン化という言葉の利用がが、始まって来ました。伝統的な仏教精神からくる大まかさが、すべての事柄を包み込んでくれるかのようです。インドは精神世界の国だとかで評価されていますが、現実には、様々な欲に溢れた社会です。私達が、インド・ネパールには豊かな心を持った人々と触れ合うことができるという触れ込みで多くの人が駆けつけますが、実際はそういったわけにはいかず、騙されて帰る人が多いようです。しかし、ここミャンマーは何かが異なります。

インドの人々は信仰心が強く、熱心にお祈りを捧げたり、神様のお告げを信じた上での行動などをよく耳にしたり、聞いたりすることがあります。ミャンマーも同様で熱心な仏教徒の国です。何しろ人口6000万人の国にお坊さんが1%の出家僧がいるという国です。となると、60万人になります。そうすると日本では国会議員を送り込むことが可能です。しかし、ミャンマーの僧侶には選挙権がないとの事。しかし、社会における僧侶の位置は信頼の厚いものがあり、軍事政権といえども僧侶の存在を無視できない状況にあります。仏教国に多くみられる傾向でしょうが、迷信とか占いが仏教と共に生活の中に浸透し、暮らしているのがミャンマーのもう一つの特色でしょう。日本でも、近代化したと言っても、家を建てるにはどの方角が良いのか、夜寝るときは北枕は禁物など、身近な部分でミャンマーの文化と共通したものがあります。無理に科学的根拠を示せば、それなりに答えがでるのでしょが、占いに任せるほうがロマンがあるとおもいませんか?

ミャンマーで目を見張るのが、女性の社会進出が大きいことです。それはアジア型の男女共同参画社会が昔から実践されているからでしょう。イスラム社会は男系社会で、女性が外で働くという事はまずはありません。しかし、このイスラム教といっても、アフガンにスタンやパキスタンは完全に女性は家に閉じこもっていなくてはなりません。インドのイスラム教徒も、同様で、女性が外で働く姿は稀にしか見ることができません。しかし、インドの大半を占めるヒンズー教徒になると昔から農作業をしている光景が写真に紹介されています。近年は工場へ働きに出る女性も増加しているそうです。私が初めてイギリスに行ったのは30年以上前ですが、バスに乗った時運転手が女性だったことに、びっくりしました。何となく男女平等というものが、こうした部分にもあるのだなぁという印象を感じたわけです。日本では市内バスの女性運転手も増えてきたようです。それは、西洋から見た男女平等共同参画という観点に基づいています。先日ミャンマーの工事現場で見かたのですが、建設現場の作業員でもヘルメットかぶった女性がいるんですね。一生懸命スコップで作業をしていました。この光景はインドでも時々目にすることできます。政府が主導しなくても、アジア社会には、男女共同参画の社会が形成されていたのではないでしょうか?

今回のミャンマーも楽しく過ごすことができました。しかし、残念なことに時間不足で、あちこち回ることができませんでした。次回は、さらにミャンマーの事情をしっかりと観察して持ち帰りたいと思います。しかし、私がミャン化(まあどうでもいのかなぁ、という寛大な気持ち)してしまうと、何も残せずに、終わるかもしれませんが・・・・。

1 件のコメント:

  1. クアラルンプール空港のヤンゴン行き搭乗ゲート待合室での事。折り返し便の遅延で待合室は満杯。そこに2人の僧侶が現れた。座っていた青年が、即座に籍を譲って、彼らは立ってゲートオープンを待つことに。僧侶は、お礼の態度を一切示さず。他の青年も、僧侶に代わって搭乗手続きを率先してやっていた。ミャンマーの人々の、宗教感をかいま見た思いだった。

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