2016年1月18日月曜日

ミャンマー事情2015(付録)ダラーへの道

CIMG7130                CIMG7135喧騒なヤンゴン市内と対照的にひっそりとした佇まいを見せるが、対岸のダラーです。最近日本からの中古船がイラワジ川を一日に50便ほど運行しています。ヤンゴンの観光目玉となっているのは、シュウェダゴン、スーレーそしてカバーイェー等のパゴダが主体となっています。ヤンゴンの街並みは、私が40年ほど前に最初に訪問したバンコクの雰囲気に近いものがあります。多くの人々は、現地の普段着サロン(腰巻)姿で闊歩しています。市内バスは老巧化しても、まだ走り回り、その料金は⒑円から30円の範囲で運行されています。主要道路と言えども路面はがたがたで街のあちこちで立体交差の工事中だったりするので日曜日と満月の日を除いて渋滞が慢性化しています。


あちこちに大きなスーパーマーケットが点在するようになり、バーコードやPOSシステムを利用し活気を見せています。キャッシュレジスターと言えばどの国も紙幣やコインなどが種類別に収納箱に入れてあるのが通常の世界です。しかし、ここはミャンマーです。この国の通貨にはコインが存在せず、すべてが紙幣で取引されています。最大は10,000チャット札、最小が50チャット札です。日本円に換算すると1000円に該当しますから、ドル札を両替をするとやけに札束が多くなり一気にお金持ちになった気分がします。スーパーでのレジ精算風景は、驚きの連続です。お客さんから預かったお札はレジの引き出しに無造作に放り込むだけです。50チャットというお釣りが不足しているので、代用として飴玉をもらったり、テッシュペーパーを渡されたりすることが良くあります。これも結構楽しい旅の醍醐味の一つでしょう。

シンガポール資本のPARKSONというデパートや、大型ショッピングモールが進出し、街中は賑わいを見せています。私が初めてバンコクに行った頃はひなびた街で当時はDAIMARUが唯一の高級百貨店でした。初めて乗るエスカレーターに人々はどっきりしながらウィンドウ・ショッピングを楽しんでいた日々です。こうした雰囲気は、今もヤンゴンに引き継がれているようです。
ヤンゴンの街の特色は、中古品の多さにびっくりします。路上にはあらゆる商品が並んでいます。12年前に訪問した時は、店先に乗用車のドアや、何が何かよくわからない各種部品が店先に並んでいました。自動車輸入の関税が大幅に下がったためさ今回はそれらを見かけることはありません。しかし、旧式の扇風機で数時間も連続運転すると火を噴きそうな品物、CD日本では多くの人が捨ててしまうCD入れるケース、壊れた時計、傷ついたスマホ等ジャンク市場そのものです。こうしたヤンゴン市内ぶらぶら歩きも非常に楽しいものがあります。

喧騒の街といっても、そこは穏やかなミャンマー人の集合ですから、心の豊かさが滲みでる空間です。日本の都会は喧騒を失い、静寂の都市と化しています。そこには、人々が、心の中に潜む憎しみや怒りを押し殺しているように思えてなりません。しかし、ここは、他とは異なります。10円の市内バスに乗っても、車掌が親切に気配りをしてくれます。乗客の安全第一で、乗降の際には手を添えて客を車内に誘導しています。時間があれば、対岸のダラーに訪問するのも旅の良い記憶になるでしょう。
対岸のダラーへ行くには、ヤンゴンの中心、ランドマークとなるスーレーパゴダから南東へ⒑分ほど歩くとパンソダン桟橋へ向かいます。船着き場をめがけて多くの人々が向かっているので容易に乗り場を見つけることができるでしょう。人の流れに沿って行くと料金徴収所があります。地元の人々は200チャットで、係のおっさんが集まったお札をボンボン木箱に放り込んでいます。外国人と判断されると、受け取ったお金は即返金で誰かが近寄ってきて、外国人専用の切符販売所へ誘導してくれるのです。外国人は往復4ドルもしくはそれ同等のチャットの支払いとなります。今回は往復一人あたり5400チャットです。地元の人が往復するならば400チャットですから、何と⒑倍以上の支払いとなります。時間帯にも依るのでしょうが、船はほぼ満席で、日本の中古船が活躍しています。船内には、喫茶店もあり、コーヒー一杯が25円で飲める世界です。デッキにある椅子は有料で、船が岸壁を離れると即料金徴収係が回ってきます。私達は高額料金を払っているからかどうなのか不明ですが、無料で椅子を確保できました。

船内は賑やかそのもので、自由主義経済の見本みたいなもので、頭上の籠に果物やお菓子を満載にした行商おばさんやお姉さん、そして小物販売の兄ちゃん達が所狭しと活気を呈しています。あれあれ!バナナ売りのお姉さんは、ボコッとバナナの皮を川に放り込んでしまいました。バナナの皮は魚の餌になるんでしょうか何。とおおらかな国でしょう、私達にとってそんな非日常な光景を目の当たりにしてくれます。15分も乗らないうちに対岸に到着です。

いやはや到着してびっくり、ヤンゴンに比べるとビルというものがありません。それでも埠頭近辺には、近郊へ行くバス乗り場があり、サイカー(人力車)が待ち構えています。50メートルほど続くメインロードには食堂や雑貨店が並んでいます。日中の日照りがきついので、どこかレストランと名前の付くところを探し当て、ビールで頭を冷やそうという計画でしたが、今日は選挙の日で、数日前からアルコールの提供は禁止されています。そんな中で町からちょっと離れた一軒のレストランに入ったのですが、ここもやはり辛党には厳しく、冷えたビールは冷蔵庫内に収まっているのですが、販売禁止、持ち出し禁止の令を受けてしまいました。仕方ありません、スーパーマーケットへ戻って買い込み、宿で飲むしか方法がありません。といいながら、当日の夜は19番街へ行くと、政府のお達しなど無視の状態で堂々と客もお店もアルコールで活気づいていました。

さて、ダラーの街のように、ミャンマーの多くの街は川を挟んで対岸がすごくひっそりしているケースを良く見かけます。ヤンゴンを筆頭に、パガンも対岸は何にもありません。中部に位置するピーという町も対岸に町は発達していません。チンドウィン川の下流の町モールメインは繁栄していますが、対岸のモッタマはがらんとした小さな村にしかすぎません。川を中心にして対岸の街の形成がどのようになっているのかが次回の課題の一つとなりました。インドの有名な町ベナレスはガンジス川の河岸に位置していますが、なぜか対岸は静寂そのもので、何にも

1 件のコメント:

  1. 渡し船の中の 物売りの人数と販売商品の雑多さには ビックリ仰天ですが 同時に楽しさを感じました。何を売っているのかサッパリ分からない おっさんもいました。(動画は雰囲気がよく出ていますね) あれで商売になるのかと 案じましたが、われらがメンバーの一人が スライスしたスイカをほうばって おりました。

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