2013年11月20日水曜日

マレー紀行パート2 第3日目 サバ州立博物館



今回の旅も同じ宿には最低2泊は確保し、ゆっくりと進むことを基本としています。通常のツアーを見ると、毎日宿が変わり、これでもかこれでもかといわんばかりに観光、観光そして食事へとびっしりと分刻みの予定が組まれることがよくあります。しかし、我々の企画はのんびりと、食事も現地食を基本として、分量も食べれる分のみ注文するという無駄のない作戦です。年齢を重ねると胃袋も縮小すると見え、朝はパンとお茶だけで良いというパターンも増えています。こうした食習慣をしている人に、毎日ホテルのバイキングの食べ放題を勧められても、嬉しいとは言えません。今回の旅は、疲れたなあと思ったら宿に帰って一休みして又近郊の散歩に出かけるなど、随所に自由度の高い行程が組んであります。

今朝はホテルの食堂でフレンチトーストとコーヒーで簡単に済ませました。今日は市内にある博物館へ出かける予定です。コタキナバルはサバ州の州都で、ブルネイと国境を接し、石油資源が豊富な所として知られています。近くには4000メートルを超える東南アジア最高峰のキナバル山があり、活気に満ちた都会です。次々と新しいショッピングセンターがオープンし、以前賑わっていた古いショッピングセンターへは、誰も寄り付かなくなり、自然淘汰というか、寂れていくのは、どこも同じかもしれません。こうした光景はマレーシア各地で見ることが出来ます。日本の場合は郊外に広大な駐車場を備えた大きなショッピングセンター街が出来、市街地はシャッター商店街と化し、寂れていくのが常です。しかし、多くのマレーシアの一部の都市では、街の中に新旧のショッピングセンターが乱立し、廃墟に近いビルの隣には、最新のデザインを競うショッピングモールが存在しています。

朝食後は今日の目的地となる博物館を目指したのですが、どうも道に迷い現場に到着したのはかれこれ、一時間以上経過してしまいました。ずっと昔訪問した時はもっと近かったように思ったのですが・・・・。道路が近代化し立体交差が増えたり、新しいビルが立ち並んだりするものですから、方向感覚も微妙に違ってきます。それにも、まして、当方の年齢による障害なのでしょうか?

通りがかりの人や駐車場の係員に道を尋ねながら、結局裏口からの入館となった次第です。博物館と言っても、広大な敷地に本館を始め、ボルネオ島の原住民の住居跡などを模倣した展示物が公園の中に佇んでいます。散策にはもってこいの場所です。しかも、WIFIまで完備です。

最近マレーシアはどこでもWIFIが普及しています。公共の駅や空港は日本でも馴染みが深いのですが、博物館でも、街角の食堂でも自由に利用することが出来、とても便利です。日本以上に発達しているわけです。しかも、その費用が格段に安く、多くの場所では無料で提供しています。かくして私の持っているスマホはその利便性を確実に高いものにしてくれました。パスワードが必要になるのですが、お店によっては分かりやすい場所に表記してあります。しかも結構速度も早く、スカイプやヴィベールなどのプログラムを利用すると、国外へ自由に通話が可能です。勿論、こうした通信を使うには相手側も同じソフトが設定してあり、双方がオンラインになった場合にのみ可能です。

まさに、10年前、20年前とは環境が大きく変わったのです。国内、国外という意識はもう必要ありません。飛行機に乗るにしても、KLに行くのは東京から北海道へ飛ぶのと何ら変わりがありません。チョット時間がかかりますが、費用は同じ程度もしくは、それ以下です。交通手段が国境という垣根を超え、通信も国境との垣根を外してしまいました。

一昨日、マレー紀行パート2が始まる時に、KL到着後SIMカードを二枚購入しました。一枚は私がネパールで良く利用していた携帯電話にSIMを挿入すると即通話可能です。もう一枚は、新規で簡易な携帯電話(料金は98RM3000円)を購入し設定したわけです。

これで安心、二組で離れて行動しても迷子になったとしても、心強いものです。しかも、現地のSIMカードから日本への通話も格安です。ダイアルの前に132-00国番号、市外局番、電話番号と入力すると日本へは1分間15円の通話料ですから、驚きの価格です。

日本の空港では、NTTなどが無料で外国で使えるように設定した携帯電話を貸出しています。無料という言葉に惑わされて、役立つかもしれないと申し込む方も多いようですが、注意してみると、後日使用料をがっぽりと請求される羽目になります。

現地に到着して実際にこちらのSIMカードを入れて利用してみると、その格安かつ良心的な方法にびっくりします。かくしてNTT叩きが時々話題になるようになったのです。しかも、こちらのSIMカードはデータ通信も兼用しているので、スマホがあればネットサーフィンも容易です。

無料のネットは通常3G回線というのを利用しますから、そんなに早くはないのですが、それでもYahooの記事を読んだり、メイルの送受信をする分には何ら不自由はありません。私達が利用したHOTLINKSIMカードは有効期限があり、1リンギット(30円)の追加で1日延長になる仕組みでした。前払い制ですから、バランスがなくなれば追加してチャージをすれば良いわけです。20リンギット分チャージするとその日から20日間有効期限が延長されます。

その間、3G回線は使い放題です。まあ、この3G回線というのは、一昔前のダイアルアップに似た速度で、ゆっくりしか動きません。街角にいても、WIFIのない場所に居てもつながりますから、便利なものです。

ようするに、3G回線という電話回線を通じたデータ通信とちょっとパワーがあるWIFI通信を上手に使い分けることで快適な通信システムを自分なりに構築できるわけです。今回は、この携帯電話が大活躍したわけです。

こうして、マレーシアの旅はAIR ASIAと携帯電話のお陰で一層快適な旅が実現したわけです。また現地では各種のスマホが販売されています。価格は日本で買うよりも、少し安いようです。日本でSIMフリーのスマホが販売されたのは、つい最近になっての事です。日本では規制が厳しく、今まではSIMフリーという概念がなく、AUやソフトバンクそしてNTTなどが、本体を無料にしたり、月賦販売にしたり、毎月発生する通信費と抱き合わせて販売しています。その内訳は、販売している人々も理解しきれないほど複雑になっています。そう考えるとこちらのSIMは使いやすく、格安です。


さて、今日はSIMの話になってしまいました。明日はのんびりとマヌカン島の観光が予定に入っています。

1 件のコメント:

  1. 私は海外に出たら、何があっても連絡不可能というスタイルを
    通しています。国内の雑事から完全にフリーになれるという利点は
    ありますが、彼らが安い金額でテレビ電話をしているのを見ると、
    このままでは私はガラパコス人になってしまいそう・・・

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