2017年12月5日火曜日

スマトラ紀行(25) 朝のドライブ

牛力でサトウキビを絞る
さて、昨日は嵐の中を無事チャンドン村に到着して、一泊しました。物音一つしない田舎の静寂は体を休めるには丁度良い場所でした。朝8時頃起きると、奥さんと子供は学校に出かけて留守ですが、旦那が一人で留守番です。さて、清々しい朝の散歩をするから、ちょっど出かける旨を伝えると、旦那は、いやいや私がバイクで案内するからと声がかかりました。さて、彼の大切なバイクは自宅の倉庫(昔住んでいた木造の建物)に大切に鎮座しているではないですか。庶民の宝物とも言える貫禄のあるバイ

https://adventures.garmin.com/en-US/by/hoshiba/candung-bike-tour
(上記のサイトで地図を画像が閲覧出来ます。)

クです。さて、このバイクの後ろに乗り込むのですが、田舎ですから、ヘルメットも関係ありません。まさしく、旦那は典型的な農民タイプで大柄な体で、気持ちもおおらかです。言葉が通じないままも、何やかやと話かけて来ます。火山の斜面に開けた小さな村ですから、格別見るものは、ないのですが、のどかな田園風景がしっかりと心に刻み込まれ
ます。火山性の土地だけあって、肥沃なのでしょう。段々畑のような形状で、様々な野菜が栽培されています。村の中では、お互いに皆知り合い同士ですから、時々声を掛け合いながらの道中です。目に入るのは、こんな小さな村でも回教寺院や礼拝所が適当な距離を置いて存在していることです。サトウキビ畑の一角には、サトウキビを絞り取る小屋があり、その中では、牛が休む間もなく、ロクロを回しています。
そんな村の光景ブラブラと散策(バイクドライブ)していると20キロ移動したことになります。時間にして2時間少々です。時刻は11時となりました、サルマンが電話をよこしたようで、急遽自宅に帰ることになりました。
落ち合った場所は、彼の先祖の家のあった土地で、今の家よりも300メートルほど山奥側にあります。
「ここに、私達の先祖の家があったんだけど、オランダ人の焼き討ちにあって、家が燃えてしまった。この辺りの土地は、私達の先祖の土地なんだけど、今はどうなっているのか、誰にもわからないんですよ。」と寂しそうに語っていました。
さて、家に帰ってからブランチです。出発前には、旦那さんがお茶を入れてくれたので、それとビスケットをかじってドライブに出かけたままです。旦那はさながら主夫とい感じで手際よく食事の準備をしています。日本では、旦那が家事をするかしないかが議論になっていますが、ここでは男性の家事手伝いは、進歩しているように見受けます。食事の準備と言っても、いわゆるパダン料理という類のものです。現地の食事は暖かい気候でも日持ちがするように、香辛料をたっぷり混ぜ込んでいますから、昨日の残りがそっくり、そのまま登場です。まあ、これも伝統文化のひとつなのかもしれません。いわゆる作りおき可能な料理という知恵です。そう言えば、ミャンマーカレーは、油がじっとり浮かび上がって、冷蔵庫がなくても、数日の間保存が効く代物です

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