2017年12月2日土曜日

スマトラ紀行(21) 竹祭り

パヤクンブの郊外にサゴヒルという小さな丘がありますが、ここが竹祭りの主会場となっています。土曜日と日曜日にかけて盛大にイベントが開催されます。朝から夜まで野外での音楽会や民族舞踏など盛りだくさんの行事です。何しろ、この町にとっては始めての開催ですから、システムがまだまだ完備されていません。しかし、最低限の設備は整えてあるようです。移動式トイレも、救急車も配備されています。保安のために警察の部隊も駐留しています。ステージの前には、竹を利用したベンチが設定されています。所々に竹のオブジェクトが配置され、これが夜になると、様々な色彩に照らされて芸術の世界に入ります。中学生らしき生徒達が大きなビニール袋に、ゴミを拾い集めて清掃しています。しかし、これは翌日の朝になると、元の黙阿弥であちこちにゴミが散乱してしまいます。昼夜を問わず、よくも人が集まるものです。バイクで二人のり、三人乗りをして、会場に駆けつけるのでしょう。にわかじたての駐車場は専門の係を配備して体制を整えようと必死ですが、直ぐに満杯になってしまいます。


とは言え、人々は誰も苦情などは出しません。一般的にインドネシア人の性格は、争いを好まないようで平和な人々争わないと言うことは、逆に言えば、競争社会ではないのと同じです。良い意味では個人の暴走を食い止める事が可能です。逆に言えば、発展性がないとも言えるでしょう。もう一つインドネシアで気がつくのは、子供達が見知らぬ人に対しても、ニッコリと笑顔で明るく挨拶することです。私としては、至極気持ちの良いもので、笑顔を持って歓待してくれるという雰囲気です。これは、イスラム教の教えが浸透し、目上の人を大切にすると言う教義にもとづいているものでしょう。日本だと、「不審なおじさんには、決して声をかけてはいけません。」という世界と、恥ずかしそうに、行き違う時に明るく声をかけてくれる世界は、あまりにも差が大きくなってしまいました。夜になって、再び会場に出かけてみました。始めは天候が良かったのですが、しばらくすると、小雨です。屋外ステージには、マイクやシンゼサイザーなど音響設備一式が山積みになっています。土砂降りになると、大変な損害を被るのは間違いありません。暗闇の中をスタッフや出演者達がその調整に大童です。そんなわけで、開演が遅れたり、中断したりするのは当然です。幸いに大雨になることもなく、小雨が時々襲ってくるのみでした。
小さな町で開催された小さな竹祭りは、地元に密着した愛嬌のあるイベントだったように感じます。来年も開催されるそうですから、是非訪問してみたいと思います。

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