さて、昨夜はぐっすりと眠ることが出来ました。およそ14時間の快適な寝台列車の旅です。KLに到着してから早速YMCAに向かい、荷物の一部をパッキングし直すことになりました。かばんを一つ預けてあるのですが、再度不要品と必要品を振り分けて預け直しです。幸いにここYMCAは冷房の効いたレストランがあります。風通しの良い屋外にもテーブルと椅子があり、何かと便利な場所です。もう、昨年以来何度も訪問しているYMCAですから、多分顔を覚えられていることでしょう。パキスタンから出稼ぎに来ている警備員も顔見知り的存在で愛想が良いのです。
さて、朝食を済ませ、荷物を整理してまた預け直し、次回の予約を入れてマラッカに向かいました。マラッカに行く予定です。ここから、マラッカへは、まずセントラル駅から通勤列車に乗り5つ目のTBS(Terminal bus Selatan)という名前がついた立派なバス駅です。まるで空港をイメージさせるような外観で設備もしっかりと整っています。二階で切符を買って、一階の乗車ゲートに向かうモダンなシステムが機能しています。
このしかし、マレーシアでは、設備がモダンなはずなのに、その機能が十分働いていないケースをしばしば見かけます。通勤列車の切符は磁気読み取り可能な券ですが、出札口では、機械が配置してあるのですが、そこには、駅員が立って切符をチェックし回収しています。
市内バスは、料金箱があって、その中にお金を入れる仕組みが多いのですが、地方では、何故か料金箱の上にプラスチックのカゴがあって、そこに入れることになっています。大概はワンマンバスで運転手と車掌を兼ねています。運転手がそのカゴの中に放り込まれているお金を取り出してお釣りを出してくれるのです。
駅で長距離の切符を購入した時も、システムダウンとかで切符の印刷にえらく待たされたりすることがありました。日本だと、許されるわけがなく、即抗議の罵声が飛び交うのとは違いが大きいようです。
KLとマラッカはバスで2時間程度の距離です。殆ど渋滞知らずで、快適に疾走しています。多少の雨が降ろうと、ゲリラ豪雨に見舞われようが勢い良くぶっ飛ばします。どこへ行くにも便利な高速バスのネットワークです。
こうして、あっと言う間に2時間の旅が終わりマラッカセントラルに到着です。ここからは17番のバスでオランダ広場に行けるのですが、バスがなかなかやってきません。見かけた市内バスは旧バス駅方面に行きます。これに乗ると、目的地まで更に15分ほど歩くことになります。しかし、ここは、鍛えられた老人会!マラッカ川にそって風景を楽しみながら宿に向かうのはまんざら悪いものではありません。
マラッカの宿はまだ決まっていなかったのですが、思案の末昨年利用したAPA KABAホームスティを利用することになりました。街の中心に位置し、宿の中庭から巨大な高級ホテルを仰ぎ見るロケーションです。マレー風の木造建築でもったいない位の広い庭があり、贅沢な作りになっています。朝食も食べ放題で気楽に過ごせる宿として、我々の間にも定着してきました。私はこれで、三回目の滞在訪問になります。宿の主人も顔見知りとなり、予約なしでも、部屋が確保出来ラッキーでした。おまけに10%の割引をして頂きました。
勿論、冷房も効いています。普通のセメント、モルタル作りの宿に比べると雰囲気が全然異なり、安心の宿の一つです。杉村さんを除いて、他の二人は昨年もこの宿を利用しています。確か昨年はこの宿に3泊したはずで、多少の地理感はあるのですが、道路がくねくね曲がっているので思いの通りに目的地へ行くのは、まだ辛いようです。
この宿のオーナーは通称ニョーニャババと呼ばれる家系でイスラム教徒と中国系の血が混じっています。数としては多くはないのですが、彼ら自身独特な文化を築き生活を維持しています。「どこそこの角を曲がった所のお店は安くて美味しいから是非行ってごらん」お節介を焼いてくれる気の良いお爺ちゃんも健在です。
ともかく、宿で一休みをしてから早速名所旧跡への散策です。日が暮れた頃を見計らってリバークルーズです。前回は日中のリバークルーズで1人15リンギットでしたが、今回は何故か1人10リンギットです。看板には外国人15リンギットと明記してあるのですがねぇ。まあそんな事にこだわらない大まかな気持が大切!でも、この開きでタイガーの缶ビールが一本おまけに付いてくるのですからねぇ。
こうして、マラッカ第一日目は無事終了です。世界遺産の街として有名なマラッカは街のサイズが大きくもなく、小さくもなく数日間滞在するには絶好の地の一つです。
実は、私常宿としているもう一軒の宿がこのマラッカにあります。一週間125リンギット(4000円)でシャワー・トイレは共同ですが、日中の出入りが自由で5分も歩くとマラッカ川の散策も楽しめる場所です。宿のオーナーはアーテストでホームページのデザインが主たる収入源で、宿はサイドビジネスとして経営しています。昨年もここで長期滞在をしました。今回も、旅の記録をまとめるが故に数週間の滞在になりそうです。
読みながら旅のおさらいです。
返信削除夜行列車の旅は、独特の旅情を感じさせてくれます。
返信削除ところで、昨年は夜行列車の冷房で風邪をひいてしまった、苦い経験
があるので、今回は「ユニクロのダウン」の秘密兵器のおかげで、
快適な一夜を送りました。これは、たたむとポケットにも入りそうな
サイズになる優れものです。