2017年4月2日日曜日

付録 ビルマ旅行事情


この記事は1998年にミャンマーを訪問した際の日誌を再編集したものです


付録

ビルマ旅行事情

19982
    経路
通常BKKより一番安いフライトはバングラデシュピーマンの便で週一便で毎週火曜
日の午後出発し、夕方の4時頃がヤンゴン到着予定で料金は往復約120US$タイランド通貨
5000バーツ。他にミャンマーエアーエウェイズは、6500Bすなわち150USSで往復こちら
は便数が毎日2往復あります。 また、日本からは、全日空の直行便が関西新空港からあります
が、料金は未確認です、噂によるとおよそ8-9万円、ヤンゴン市内が荒れている時には、5万円程度まで、値下がりするとか? ピーマンの便は遅れる事もあります。ここの機種はエアーバスですから座席数も多く、直前でも余程でない限り席が取れます。一時間のフライトですが機内で軽いスナック類と飲み物があわただしく提供されます。ピーマンの便でBKK-RGN-CCU或いはBKK-RGN-KTMと各地を途中下車しながらのコースも楽しみです。この逆コースは高くなります。尚ヤンゴン到着が遅くなっても心配はいりません。別項に空港から市内へのアクセスを参照して下さい。

査証
現在ビルマの査証はわずか10$で各国のミャンマー在外公館で取得が容易となりました。ミャンマー観光年の意識高揚でしょうか? BKKのミャンマー大使館は,サトン北通り(シロム通りの南側でインド寺院の筋を南に下った所)で非常にわかり易い場所にあります。 早ければ、10分種で発給してくれます。 旅行代理店を遺しますとコミッションが入り割高になります。写実が2枚必要。
空港から市内へそして宿へ
空港から市内へは、殆どの場合乗合タクシーか集合バンの利用となります。最初は一人当たり2FECといいますが、交渉している内に人数も集まり結局一人1FECで乗れる事となります。
逆に市内から、空港迄は500-600チャットすなわち2-3$で行けるのですから、空港からの値段は、初めての人にとっては高くついてもしかたないでしょう。大体MTTのお姉さん達が政府認定のヤンゴン市内の宿泊施設の料金表を示しながらガイダンスしてくれます。今何処に空室があるのかも把握してくれます。尚タクシーのは比較的良心的で市内から目的の宿へ部屋が確保出来るまで付き合ってくれるようです。これらも料金の中に含まれているとみて良いでしょう。
我々が宿へチェックイン出来たのは、夜の9時半過ぎでしたが、運転手は部屋が決まるまで待
機してくれました。 勿論タクシーの運転手も両替商を兼ねていますが、これは急ぐことはないで
しょう。
強制両替FECについて
外貨交換の方法ですが、これはどうもザル法に近くなりました。一応入国審査が終わった後、両替のカウンターで規定の300ドルを両替する事となりますが、一部の人々は列に並んだふりをしてから、税関のカウンターへ行き問題なくすり抜けるパターンを取ります。また、滞在日数が短い場合はそれを理由に200100$と減額してもらう人もいます。この場合は、大概プレゼントを要求されます。 両替した中から1FECがねらい目でしょう。彼らの所得からすると大金です。
さてこのFEC なる存在はUSS$と全く等価と表示してありますが、チャットに交換する際FECはレートが下がります。宿の代金はFEC払い、飛行横の切符や列車の切符等もFEC払いです。お寺の入場料金や遺跡の入城料もこれを使います。 現地通貨で支払いの効くのは、バス料金や食事代そしてお土産等の購入費用、日常の買い物分が充当される訳です。 一ケ月の旅行の場合は大体使いきるようです。 私の場合はおよそ1/3をチャットに換えて利用しました。また、使い残ったFECは一割から2割り目減りしますがUSSに替える事も出来ます。 従ってあまり神経質になる必要はありません。 田舎の宿では、FECの高額紙幣の場合お釣りを$キャッシュでくれる場合もあります。 お金が残りそうなら、ここで日用品や薬や雑貨類そしてフイルム等を貫い込んで置くのも一案でしょう。 何故かこの国は輸入しているのにも関わらず物が安いのです。空港税の6$もFECで支払い可能です。この国では、銀行の一年定期が14%の利息ですから、一ケ月に1%程度チャットの価値が下がって行く事となります。
19961224日は1$が167チャットだったのが一ケ月後には170チャットになりました。そして1998年の2月では260から280チャットです。一時期350チャットになった事があるそうです。 両替する場所としては、殆どの宿で交換してくれます。中でもスーレーパゴダの近くのUSAカフェが有利なようです。それからスコットマーケットも有名です。 MTT(ミャンマー政府観光局)の事務所内の両替カウンターもアルバイトとして、公式のハードカレンシー($や¥)からFECへ、FECからチャットの両替サービスも非公式にしてくれます。 概して手渡されるのは500チャット札の束となります。 高頼紙幣がこの金額ですから一挙にお金持ちになった感じがします。1チャットが約05円と青う事になります。 YMCAの近くに公式のFECからチャットに両替する場所があるそうです。では良い両替を。
宿泊施設
一般的にビルマの宿は見かけが立派そうに見えても以外と中身は安っぽいのが、実状です。 形式だけはエアーコンの設備があっても稼動しなかったり、フロントはかなりゴージャスに見えても料金が以外と安いわけです。 大体数ドルで泊れるのが現状です。 この場合はFEC払いかUS払いとなります。 殆どの場合朝食がついています。 宿によって中身は違いますが、一般的にパン、ジャム、バター、ジュース、卵、果物、コーヒーまたは紅茶とが一般的です。 簡略化した場合もあります。 概してあちこちにホテルやゲストハウスの乱立で価格は急下降中です。 最近ヤンゴンで人気のあるのがホワイトハウスゲストハウスです。ここにはドミトリーの設備があって朝食付きで3$です。
外人の払う料金と現地人の払う料金はどうもここでは、3-4倍違うようです。 ちなみにYMCAのビルマ人価格は一泊500チャットです。外人は朝食付きで8$すなわち2000チャットになります。
有名な観光地では高級な宿から安宿まで完備しています。旅行者の出かける場所は、限られています。
人気のある宿としては
l  ヤシゴン----------ホワイトハウス、東京GHYMCA
l  マンダレー-------ロイヤル、ナイロン等
l  パガン------------オアシス、ラッキーセブン等
l  パゴ一------------ミヤナンダ
l  シュエニヤン(インレー湖) ------------ジョイゲストハウス
l  ピー---------------パンガバ
l  カラオ------------パインランド、ゴールデンカラオ等
食べ物事情
さて、町中の喫茶店はいつも人々がごろごろしています。コーヒーは一杯およそ15から20チャットです。概しておやつも適当に登場しますがこれは食べた分だけ数えて料金を徴収するシステムです。勿論中国茶は無料サービスです。この中国茶の容器は他の人の飲み終わった物を洗わずに只伏せるのみで初めての人々には、かなり抵抗があるかと思いますが、これを利用する前に軽くゆすいで使う人々も見かけます。あまり気にしなくて良いと思います。
現地の食堂でビルマカレーを注文するとご飯はお櫃かなべで山ほど持って来てくれますのでお代わり自由です。 更に嬉しい事にスープも付き、サラダも付いてきます。 これは一般的に生野菜の盛り合わせで魚醤いりのソースを付けて食べると旨いのですが一寸生臭いかも知れません。 鶏肉や牛肉や魚そして豚肉のカレーが主流です。いずれも油がべっとりと浮いていまして初めてこれを見る人にとってはすごく油っぽいと思うでしょうが、パンにべっとりとマーガリンやバターを塗ると同じ感覚でこのビルマ米に不思議とお似合いです。 付随してくるスープや生野菜をふんだんに摂取すればバランスの取れた食事になるでしょう。 平均的にカレーは150チャットが相場のようです。
またインドでよく見受けるローティも焼き立てを食べる事が出来ます。これも20-30チャットで軽食として好まれています。 中華侵頭の類いも沢山あります。 またこの国の飯屋や御茶屋さんでは必ず手拭きと言うかタオル或いはナプキンの類いが用意されています。 店に入ってもぼられる事はまずないでしょう。 安心して食事が出来るのがビルマの良さかも知れません。 高級レストランもここでは意外と割安です。
水は最近ミネラルウオーターが出回り1リッター入りが30-40チャットと手ごろな価格で販売されています。 経済的な旅をする人は喫茶店の中国茶で済ませる手もあります。
いつでも何処でも手軽に食べれる国民食モヒンガをお試し下さい。詳しい事は食べれば解りますから割愛します。
交通機関
列車や飛行機そして船はFECもしくはドル払いとなります。列車には普通車とアッパー・クラス(上級車両)2種類あります。長距離列車は全席指定です。事前に駅で購入出来ます。しかし現地の人はもっと安い料金で乗っています。私の乗車したカラオ~タジ間は普通で3$アッパークラスで5$でした。乗車時間はおよそ5時間です。
ヤンゴンとマンダレーの間は何社も夜行バスが運行されており1800チャットで夕食と朝食が付いています。バスや乗合トラックは現地通過のチャットが利用出来ます。料金も大変安いのですが、路線に依っては本数が少なかったり、早朝しか便がなかったりします。詳しい事は泊った宿で的確な情報を入手して下さい。
即ち交通機関に関してはちょっと不便ですが、全く心配する事がありません。
国情及び人柄
人口は約4500万人、農業が中心で工業製品の多くは輸入に頼る国です。 一人当たりの年間所得は多分200ドル前後と思われます。 水資源、森林資源、地下資源に恵まれています。肥沃な大地があり、この国では飢徒で悩む事はないそうです。 国民の85%が仏教徒で構成され気質は至って穏やかでのんびりとしている国です。 犯罪が少ないのもこの国の特色でしょう。安心して旅が由乗る地域です。お釣がごまかされる事もなく、物がなくなる心配もなく、至って平和そのものです。
軍事政権の下にあるのですが、緊張感は全くありません。 民主化の動きで政治的に不安定な面があるように国外で報適されていますが、ミャンマー国内に入ってみると以外とその空気は感じません。
見所
主要な見所としては、マンダレー、パガン、インレー湖、パゴー等があります。 その外にモールメインや高原の町カラオ、イラワジ州に面したブローム(ピー)、そしてゴールデンロックのあるチャイティヨ等も訪問したい街です。いずれ も比較的アクセスは容易です。 詳しくは別途ガイドブックを参照すれば良いでしょう。或は旅行者から直接話しを聞く事としましょう。 最新の情報を各自的確につかむように努力して下さい。
⑩その他
旅行の季節は雨季明けの10月頃から暑さの始まる3月末迄がベストではないでしょうか?
日常品は殆どが現地で準備出来ます。電源は200ボルトです。
郵便料金が安いので、荷物を送るのも良いでしょう。
民族衣装のロンジーをトライして見ましょう。中々便利なものです。
英語は全国的に通じにくいのですが、観光地の宿では何とか話が通じます。

旅の期間:199821日~226
干場悟 S.HOSHIBA

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