2012年2月17日金曜日

今日は誕生日


ここ、僧院はインドというよりも、ミャンマーの色彩の濃い場所です。この僧院内に住む人々はいわゆるヒンズー系というよりも、モンゴロイド系で占められています。40人ほどは、ミャンマーから腎臓移植手術を受けるために、ここから通っています。腎臓移植ともなると、ドナーも一緒に長期間過ごすことになります。日常の世話をする人も必要です。そうしたことで少なくとも二人が一緒に住んでいます。また、この学校に通う子供たちの数人は寄宿生活を送っているのですが、やはり、東南アジア系の顔をしています。ここがインドだと言えないかもしれません。スタッフの多くもモンゴロイド系の人々が、その役割を担っています。数人が、近くの村からこの僧院で職を得ているという状況です。
今日は、この僧院で賄い係をしている人の誕生日です。夕方になると、誕生祝いのお菓子が、この僧院に住む全ての人に配られました。幸いに、私がカメラ係になったわけで、病院に通う家族の部屋を訪ねて歩く事ができました。ここで、様々な表情を垣間見ることになりました。ある家族は姉妹二人で過ごしています。ある家族は夫婦二人で過ごしています。ある家族は父親と息子と共に暮らしています。部屋の中は自炊の道具、薬品の匂いが立ち込めています。高給ホテルとはいきませんが、電気や水など基本的なものは完備しています。毎朝、それぞれが近くの市場で野菜や魚などを仕入れて自炊しているようです。誕生日を迎えた人がゲストにお菓子を配るシーンを撮影するのが私の役割です。中には、ノートブックを持ち込んでインターネットをしている家族もいます。手術後の通院治療をここでしていることになります。、皆和やかに、幸せそうに暮らしています。家族が側にいることが術後の経過を、回復を更に早めてくれるのかもしれません。誰も暗い表情はしていません。

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