2016年1月24日日曜日

ジャパンEXPOバンコク



1月22日から24日までバンコクの中心部にあるデパートで日本フェスティバルが開催されました。時間があったので、立ち寄ってみましたが、いやはや、時代は変わったものです。EXPOと言えば、日本特有のもの造りを主体として展示ブースが並ぶのが従来形式と認識して出かけたものの、その変わり様に驚愕そのものでした。もう、モノの時代は完全に過去のものとなりつつあります。目につくのは、アニメやコスプレそしてAKB48を含めてのショーの連続です。日本食コーナーがあり、JTBの観光案内コーナーそして日本留学カウンセリングコーナーも賑わっています。おまけに「みちのくプロレス」も登場です。

会場は週末ともあって、賑やかそのものでデパート内は地元タイ人のコスプレ組がお気に入りの衣装で競いあっています。実はこのコスプレを目前にしたのは田舎のおじんにとっては初体験です。日本の大都会でそういった類に人気があり、茶髪や人目を引くような衣装で通りを闊歩するという現象だそうですが。楽しさも味わう反面、時代の変化についていくことができない自分を見出してしまいます。
日本の文化という言葉を定義すると、古典的ですが、茶の湯、相撲、能、生け花などが挙げられますが、現在はこれらがかなり変更を余儀なくされているようです。
私達の若い時代には想像できなかった事ですが、飽食の世界に育ち、モノがあふれかえった社会では、上昇した若者達の収入が、彼ら自身の価値観に合わせた部分に消費されているのでしょう。コスプレ市場は莫大な消費が期待されています。モノに対する価値観は衰退し、コンサートの切符を手にするために、希望する音楽を手にいれるために、きれいになるために経済が大きく動いています。これは、相撲をみたり、野球を観戦したりするというソフト面での消費と同じ意味になるのでしょう。
モノづくりという部分は行き詰っている状況かもしれません。汎用品の作成はもう溢れかえって魅力はありません。所得の向上に併せて、それらは、ますます高級化し消費意欲を煽っているのが現状です。それを追い求めて私達はあくせく働かなくてはなりません。この高級化というのはかなり癖があり、パソコンを例にとると、必要以上な性能を加えて金
額が上積みされます。しかし私達が実際に利用するのはそれが持つ機能の一割程度しか利用していないのが現実です。他製品に関しても同じ状況にあるのでしょう。こうして特殊な例を除いてモノづくりに対しての進展は足ふみ状態です。
こうした前後関係から求められた結果が、今回のJAPAN EXPO IN BANGKOKの現実だったのでしょうか!同じ日にバンコク市庁舎の前では、数日前からLIGHT OF HAPPINESSというイルミネーションイベント(光の祭典)が行われていました。ここでは、質素なステージでしたが、タイの民族音楽をバックに舞踏が開催され、熱演を誇っていました。それと対照的なのが、日本エキスポのステージで莫大な費用をかけてキンキラキンの衣装をまとい、巨大な音響装置うなり声が響くエンターテイメントとして捉えるのは偏見にしかすぎないのでしょうか。
文化交流を通じて世界は一つになれる、そしてそれが、平和への道につながるというのは最もらしい意見です。インターネットの利用で日本のファッションが一瞬にして世界に広まっていくのは容易な事です。しかし、理解しあえるのは、同世代で同様な所得を持ち合わせている事が前提になっています。世界の大半を占める貧困層は、コスプレ文化を理解できるでしょうか?日本流のおもてなしを通じて世界平和につながるのでしょうか?お金の持たない客は日本でおもてなしを受けることができるのでしょうか?
発展途上国の友人を訪問して無料でいただくお水が、お金を払わなくては手にはいらない高級喫茶店の丁寧な接待よりも、価値の高い場合もるのではないでしょうか!

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