2018年7月8日日曜日

カンボジア物語10 大掃除しようか!

シンさんのお店(支店)

さて、シンさんの好意に甘えてばかり居るわけにはいけません。シンさんのお店は、抜群にセンスが良く、広くて明るいモダンなショップで、他の靴屋さんより垢抜けしています。しかし、5年前の開店以来、大掃除をした気配がありません。入り口の大きなガラス戸は手垢で汚れています。天井近くに飾ってある一メートルほどの大きなプラスチックの靴モデルは、上のほうが埃まみれで白くなっています。飾ってある写真が水平ではなく、歪んでいます。プラスチック製の芝生は、緑色が埃とゴミで黄色っぽく変色しています。棚の隅にも埃が溜まっています。玄関には、割れたガラスが放置されたままです。お店の中央に鎮座している神棚にも埃が溜まり、指でなぞると、ざらざらしています。
それでも、お店は繁盛するのですが、私としては、極めて遺憾です。シンさんに声をかけて「今日は、大掃除しようね」という事にいなりました。スタッフはマネージャーと学生のパート従業員、そしてシンさんと私で一斉に大掃除にかかりました。テキパキと、指示する私に全員は唖然呆然としていました。始めは何が起こっているのか、理解できないようでしたが、次第に要領が身につくようになり、2時間ほどで、お店は見違えるようにきれいになりました。「机は表を丸くなぞるのではなく、最初は机の側面からきれいにしましょう」など掃除の基本を丁寧に説明しながら作戦は大成功を納めました。

0 件のコメント:

コメントを投稿