ゴラパニへの道中 |
さて、今日のお宿は、部屋の窓からアンナプルナ南峰が真正面に見えます。シーズンにはまだ早いのか、客は我々のみでひっそりとしています。この宿は2003年のジョムソン・トレッキングにも利用した記憶があります。私達が到着しても、宿の主は札束が飛び交うトランプに熱中し、返事もあいまいで、商売気ゼロのムードでした。事情を聞いてみると、元来、この地域は観光地で外国人の訪問者も多く、ネパールの印象が悪くなるのを避けるため賭け事禁止条例がでているのですが、昨日と今日はシバ神の祭礼とかで、お許しが出ているそうで、即席のカジノ・ゴラパニが設置されたようです。参加者は近所同士の暇人の集団です。⒑ルピー札や50ルピー札がテーブルの上に無造作に散らばっています。つかの間の2日間を堪能しているようです。賭け事に完全にはまり込んでいるようで私達の食事の注文もうわの空でござります。それでいて殺気立つわけでもなく、平和でのどかな時間が過ぎていくのがネパールの良さかもしれません。
プーンヒルにて |
更に進むと太陽光発電装置を備えた電話の中継塔がそびえています。ナパールはこうして各地に電波塔が立ち、携帯電話の通信事情は格段に改善されました。しかし、まだまだ谷間や電波の届きにくい地域も数多くあるようで、今後の改善が待たれる状況です。電話回線が復旧しても電話回線を利用したデータ通信が可能な地区は限られています。マレーシアやタイでは、電話回線の開通と同時にネットの速度の遅い早いはあれ、データ回線も普及していますから、実用性がはるかに進歩しています。おまけに、フェイスブックなどのSNSは電話の契約と同時に無料で提供されることが多く、非常に重宝していました。しかし、ここネパールでは、電話のみの電波塔が多いようです。私の場合は一か月に200から300円ほどの料金で友人達との電話連絡やSMSの送受信をしてコミュニケーションを取っています。更にデータ通信を使うと、その料金は倍以上に跳ね上がることでしょう。
今日の夕食 |
さて、宿に戻ってみると、他に新しい客の入った気配はありません。閑散とし貸し切り状態です。といっても、宿の方も商売気ゼロの状態です。ともかく、こうして静かな、そして不気味は一夜になってしまいました。まだシーズンが始まったばかりと見え、向かいの宿にも数人の人影を見かけるのみです。明日は様子を見ながら一気にタトパニまで下る予定です。今日は早めにベッドに入ることとなりました。
標高3210mのプーンヒルはこのトレッキングコースの名所で、是非登りたい山です。しかも3年前のアンナプルナ・トレッキングの時は、日程の関係であきらめた山でしたので なおさらでした。小雨と霧の中きつい階段を息を切らせながら登る私たち・・・なんで登るの?・・・頂上まで行って何を見るの?・・・
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