多分カンボジア人初のトレッカー |
そんなわけで、当方はポカラに用事があったので、一緒に出かけることになりました。ネパールへ来て初めての長距離バスの旅でシンさんはワクワクしていました。道中立ち寄った昼食用のレストランは、カレー料理ばっかりで、本人の口に合いません。持参したビスケット類でお腹を騙し、無事ポカラに到着です。翌々日からはトレッキングの始まりです。トレッキングの設定は、ポカラで旅行代理店を営んでいる友人の助けを借りて、ガイド兼ポーターの手配をお願いし、比較的安い費用で3泊4日のプーンヒルへのトレッキングを楽しむことが出来たようです。ポカラで二泊一緒に過ごし、到着した日と翌日はポカラ市街の案内、散策を共に楽しみました。観光の目玉地区レークサイド周辺に多く見受ける中級、高級レストランに気が取られる彼ですが、当方としては、高級レストランの食事が私の懐では無理なのを隠しながら、現地の人々の生活を知って貰いたいという理由づけで、通り過ぎ作戦を行いました。シンさんはうらめしそうに、「どうですかね。あの店、良さそうだよ。入りませんか?」としきりに進めていました。後日談ですが、トレッキングを終えた時は、私はポカラにはいません。一人で魚料理を注文して、食べたそうですが、不味くて、骨が多くて、値段が高くて、損しました」と素直に白状していました。
シンさんのトレッキングの道中は、私はカトマンズに戻っていました。しかし、時々フェイスブックのチャットが入って来ます。最近ネパールのトレッキング街道沿いは、WIFIが完備し、気軽に外部と連絡を取ることが容易になりました。そんなわけで、一喜一憂でいろいろな情報が入って来ました。時には、「ガイドさんに、お金はいつ払うの?」「今どこそこに到着したよ」「ガイドさんが道を間違ったみたい、どうしよう?」そんな質問も受け答えしなくてはなりません。初めてのトレッキングとしては、大成功だったようです。ポカラに戻り一泊してから、翌日は、ブッダの生誕地として知られるルンピニに向かったそうです。ルンピニからカトマンズへ三角形を描いたようなコースを取ることも出来たのですが、当時は、ルンピニからカトマンズの路線が道路工事中で時刻どおりにバスが発着するか、定かではありません。情報も不足し、無駄なように見えるのですが、ポカラからルンビニへの往復を利用することを推奨したわけです。まあ、28歳の若い青年ですから、体力は十分あります。ともかく駆け足旅行なるようですが、無事に仏跡旅行も終えて、カトマンズで再会することが出来ました。
今回の旅で、いろいろなアドバイス兼私流の人生談義を通してシンさんは沢山勉強したそうです。何度も感謝の言葉を受け取りました。
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