2017年6月1日木曜日

タミ族の公民館

公民館の内部
さて、以前から約束してあった村の公民館へ資材を寄付する話が進行していました。今日はその現場視察です。事前に連絡していたものの、地区の住民は10分ほど遅れて姿を見せました。タミ族は、ネパールの丘陵地帯に住む民族の一つですが、無類のお酒好きで、農耕を中心とした生活を続けています。ネパールの民族の間には、それぞれの個性があります。例えば、タカリ族はジョムソン街道に多く住む人々でチベットとの交流で財をなした人々を多く輩出しています。またネワール族の多くは、交易を得意とし、首都カトマンズに多く住んでいますが、一部はネパール全土に広がり商売を営み、比較的裕福で地元でリーダー的な存在を多く見受ける事もしばしばです。さて、この公民館は7年前から建設が始まったそうですが、資金難で中断したりでなかなか完成しません。さて、今回は僅かですが、1万円の寄付をすることになりました。同行したラジュさんには既に現金を渡しています。今後必要なのは、床と外壁
説明を追加

にセメント(モルタル)を張る事です。モルタル仕上げをする段階になれば、ラジュさんにれんらくしてセメントを供給をすることで話が進みました。彼等に現金を渡しても、彼等の性分として、直ぐお酒にお金を使ってしまう可能性が大きく、あぶなっかしくで現金を直接渡すことはできません。
ラジュさんも、セメントは、ここで購入すると高いから、県都のマンタリ(車で3時間)で準備するそうで、その運賃はラジュさん所の業務用車両をつかって無料で運ぶとの約束が出来ました。業務用のトラックは、この公民館から急坂を30分以上登った場所にあります。勿論彼等は、自分達の協力をも引き受けています。車が着く場所からは、自分達の労力で運びこむわけです。
この公民館は70軒ほどのタミ族地区の公民館です。「公民館を作っても、集会をしなければ意味がないからね。月に一度でも二度でも皆集まって集会しましょう。そして、いつ集会を、どういう目的の集会を開いたのか、記録を取って見せてくださいね。」と念を押すことになりました。
集会所には50程の真新しいプラスチック製の椅子を確保したようです。床はまだ未完成でしっかりとセメント張をしなければなりません。集まった有志は、嬉しそうに張り切っていました。

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