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スルケ村 建物はお世話になったジャガット家 |
今日は懐かしのスルケ村にやってきました。前日購入したバス切符の集合時間は5時半となっています。約束の時間にバスステーションに到着したものの探してもされたバスは見当たりません。何しろ新しいバス駅を建設中で、仮のバス駅は小さなスペースで各方面行きのバスが同時刻に発車するものですから、大混乱をきたしています。バスステーションのパーキングエリアに入りきらないものですから、ここへはいりこむ道路へはみ出した状態です。切符販売のカウンターに問い合わせると、今3キロほど手前にいるよ。今到着するから待っているようにと報告がありました。同じバスの切符を手にした客も心配そうにしています。さて、バスは出発時刻の6時が遅れて6時20分にバス駅に入ってきました。それからが、また30分ほど、ノロノロと狭いバスステーション内を渋滞している出口をめがけて進もうとしています。更に30分遅れて、バスがカトマンズ市内を出発したのは、6時50分となりました。何故か乗客はまばらで31人の座席を持つミニバスですが、10人程しか乗客はいません。途中で車掌が声を張り上げながら乗客を拾おうとしていますが、今は地方選挙明けで、村からカトマンズに向かう人はいても、村に向かう人々は激減しています。今回の地方選挙では、40万人もの人がカトマンズ市内から地方へ投票の為移動したと新聞に掲載されていました。人口の一割が移動した事になります。不在者投票の仕組みなどもなく、戸籍のある地元に帰らなくてはなりません。帰らないと、後日にらまれる事になるそうで、まさしく原始的な投票システムです。
バスが2時間も走ったところで、タイヤ不調とかで修理に一時間を要しました。勿論客は当然の事として、不平不満もなく待っていました。これがネパールの寛容さとでもいいましょうか!続いて11時ごろには昼食休憩。道中舗装道路ががけ崩れで崩壊地があるので、迂回を余儀なくされるのえすが、これが又恐ろしい道です。無論舗装されているわけではなく、急こう配の即席の道路を一時間毎の片側通行です。今回は運よく通過できましたが、下手をすると1時間待たされる羽目になります。一体いつになったら、このバスは終点に到着するものでしょうか?最後の3時間は平均時速10キロで未舗装の狭い道をゆっくりと進行するしかありません。所々雨で大きな窪みが出来ていますから、運転は慎重そのものです。これだと、車の痛みも激しくなって当然です。地方の道路状況は悲惨なものがあります。これだと雨季になると何日間も不通になっても仕方ありません。日本の基準で考えると完全に通行止めとなるべき場所をバスは喘ぎながら坂道を登っていきます。
夕方4時に目的地デオラリに到着しました。ここは標高2000メートルの尾根に集落があります。ここから先にドランバという村へ道が続いていますが、あまりにも悪路なので、カトマンズからの直行便はありません。翌日バスを乗り換える事になります。この終点には、ジャやガット氏の甥っ子(中学一年生)が出迎えに来ていました。二人で45分ほどかけて無事、自宅に到着することができました。
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