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左の二人が大工さん右は、ジャガット氏のお父さん(75歳) |
2年前の大地震の影響で、ここスルケ村の大工さん達は、大忙しです。あちこち新築する家が増え恩恵を受けています。あの家も、この家も俺達が作ったんだよと張り切っています。これから先数年間も安泰でしょう。まだまだ修復や改築をしなければならない家屋が残っています。資金繰りがつかない仮定も、一定の時期を待てば、それなりに余裕資金で家を新築する資金を捻出することでしょう。後しばらくすると雨季にはいります。雨季になると畑仕事、乾季には、自宅近くの家を作るのに従事するわけです。いわゆる内需拡大とでも申しましょうか?それにしても、彼らは、建築の事を勉強したわけでもなく、全ては経験で、人のやっていることを見習いながら、経験を積んでここまで到達したそうです。職人を雇うには、平均すると一日1000ルピーほどの費用が掛かります。食事も提供しなければなりません。又地酒も振舞わなければなりません。まあ、こうしてのんびりとしながら、数か月かけて家が完成するようです。ちなみに二階建て部屋が4つの建物で10ラーク(凡そ100万円)程度かかるようです。概算すると三か月の工期で常時三人の建築大工を雇うとすると一カ月30日×3人×1000ルピーは、9万円の出費です。そのほか、セメントを運んだり、木材を運んだり、砂を運んだりする人材が必要です。大雑把に見積もると一カ月10万円ほど人件費がかかることになり、三か月だと30万円という数字になります。残り3割ほどは材料費という事でしょうか?
ここジャガットさんの家を作っている大工さんは、55歳と45歳の二人が主体です。それに若い大工見習の三人が常時勤務しています。彼等は20年、30年と経験を積んで現在の建築の仕事を請け負っています。以前はカトマンズへも仕事をしに出かけたそうです。乾季の間、畑仕事はできないので、カトマンズや、その他の山岳地帯で家の新築を請け負います。この県の県都マンタリへは、仕事があっても、高地に住む彼等にとっては、その暑さに対応できないようで、涼しく気候が似ている高地を選んで家造りをしています
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