ジヌのジープ溜まり場 |
昨日はゆっくりと休むことが出来ました。今朝はいよいよトレッキングに出発です。朝は軽くドーナッツと紅茶で済ませました。起床が6時半で朝食は7時。できたてのドーナツは、最高のごちそうです。さて、今日の予定はジヌ・ダンダという所まで進む予定です。前日交通機関の情況を問い合わせたのですが、どうも合点が行きません。情報源によって、意見が交錯しています。やはり現場に行ってみないと本当の事がわからないようです。近年ネパール各地では、道路整備が進み、山奥までバスやジープの路線が張りめぐされるようになりました。ジョムソン街道は終点となるムクチェナートまで乗り物を乗り継いで往復することが容易になり、トレッキング地図も大幅に変更となりました。アンナプルナ一周のコースもかなり奥まで車の乗入れが可能で、以前は3週間の日程を組んでいたトレッキングコースもわずか一週間で終わることも可能になったようです。
まずは、タクシーでナヤプール方面に向かうバス駅(通称バグルンバスパーク)を目指しました。宿の主人が言うには150ルピーから200ルピーが相場と聞いていたのですが、タクシーの運転手は300ルピーという料金を下げようとはしません。結局300ルピーでバス駅までという悲惨な結果です。タクシーに乗り込んでから、運転手が言うには、「このままナヤプールまで行くならば、1200ルピーでいいですよ」進めてきました。バス駅に到着すると、ガランとしています。それを見た運転手は追い打ちをかけるように「ほら、バスは出発してもういないよ、どうだね。このタクシーをそのまま使ったら?」とけしかけてきたのですが、それは丁寧にお断り。タクシーを降りると、早速別のタクシーが、「1200ルピーで行くよ!」、「一人250ルピー、4人だから1000ルピー」と声がかかってきます。そんな運転手の呼びかけを無視して、切符売場のカウンターへ向かいました。運良く8時丁度のバスがありました。バスで行くと一人110ルピーです。4人分だと440ルピーです。乗合バスですから、所々乗客や荷物の積み下ろしがあって時間がかかりますが、そうといってもせいぜい30分早くつくかどうかの違いです。バスの切符には座席も指定してあり、何の心配もありません。こうして8時出発のバスは、若干時間を要したのですが、9時40分にはナヤプール到着となりました。
さて、ここからが勝負どころです。ナヤプールからABC方面へ向かうジープを見つけなければなりません。ここからは、ジープの路線が2つあるようです。どちらも同じ方向にあり、終点近くで道路が分岐し、一つはガンドルックが近いキムチェという村に行く路線と、ABCトレッキングに便利なシワイという村に行く系統に別れています。一台貸しきりとなると、高額になるので、シェアするのが得策です。ナヤプールの最奥の地点で数台のジープが待ち受けています。例によって最初の言い値は2500ルピーとか声がかかりました。でも、この金額は私達にとっては高額です。一旦この場所を引き下がって、近くのお茶屋さんで一休みです。お茶を頼みながら、じわじわと情報を探ってみました。「ジープは乗合にすれば、地元の人は150ルピー、外国人は300ルピーだよ」と親切に教えてくれました。まさに正直そのものです。会話中にジープの運転手らしき人物が立ち寄ったと見え、急にひそひそ声になりました。お茶屋さんで20分ほど作戦を練っている間に、先ほとのジープの運ちゃんが値下げ交渉にきました。2200でいいよ!そして、10分ほどすると、2000ルピーまで下がりました。もう、こうなったら我慢比べみたいなものです。なるほど、待てばどんどん値段が下がってきます。最後にまとまったのが、「地元の人も一緒で乗合みたいになるけど、そうしたら1500ルピー(我々4人分)でとうですか?」これで、交渉妥結です。地元の人が乗り込むといってもネパール人が三人乗り込んだだけで、半分貸切の状態でした。途中でトレッキング許可書のチェックポイントと、アンナプルナ保護区の入域料のチェックポイントで必要な書類を呈示して無事通過。ジープは砂埃を巻き上げながら、悪路をずんずん進んでいきます。歩いているトレッカーをどんどん追い抜きながら次第に標高を高めて行きます。目的地となるシワイへ到着したのは、11時半過ぎでした。ここで、昼食となります。しかしメニューを見てびっくり仰天です。ナヤプールだと100ルピーから150ルピーのネパール定食が、500ルピーとs記載されています。他の品物も下界よりも数倍高く設定されています。そんな中で比較的安価なインスタントラーメンを注文して昼食の代行となったのです。しかし、ガイドとして同行したケダールはネパールの定食(ダルバート)を腹いっぱい食べても110ルピーの支払いで済んでしまいます。一般的には、ネパールのトレッキングの食堂や宿はオーバープライスとなっていて、そのかわりガイドの食事代は異常に安く設定されています。
ジヌの温泉 |
ジヌの宿 |
ジヌ集落 |
今日の夕食はスパゲッティと馬鈴薯料理と焼き飯の三品を三人でシェアすることになりました。この方式は、それ以降の日々も続く事になりました。平均年令67歳ともなると、食事の分量は細くなります。通常トレッキング会社に完全委託すると、食べきれないぐらいの食事代が設定されています。若い人々で食べ盛のグループならば、納得出来るのでしょうが、我々のような高齢者集団となれば、自分たちの食した分のみで計算されるのが有利となります。
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