2011年2月2日水曜日

BorneoB&B

さて、ここボルネオB&Bはとても家族的な宿です。建物は少し古く100年以上も経過しています。しかし、手入れも行き届き、イバン族の品物があちこちに飾ってあり、独特の風情を醸しだしています。昔のクチンの写真が大判で展示してあったり、森の人々の生活を物語る様々な生活品が所々目に入ります。
ここの家族には4人の子供がいます。一番上が図書館に勤務、次がカタールで石油関係の会社で技術者として働いているそうです。そして、三番目が地元クチンで警察官の仕事。そして一番下の息子が大学入試の時期で、政府の奨学金を得るのに頑張っているそうです。
この地域の人々は本土のマレーシアの人々よりも英語が達者です。奥さんの話によると、彼女達が教育を受けた時代は英語で全てを教わったそうです。それが、マハテール氏の時代にマレー優先主義が取られ、英語に変わってマレー語の教育に切り替わったそうです。今もマレー語が重視され、これが出来ないと良い地位に就くことが出来ないというジレンマを抱えています。しかし、最近の国際化に伴い、この政策にも亀裂が生じ始めたようです。マレーシア政府も、この問題に多少頭を悩まし始めたのでしょう。インド系のRajan氏はサラワク大学で教鞭をとっていますが、講義は英語を主体にして教えているそうです。もっとも、それは半強制的に英語ですすめるという方向に行っているようです。彼の自宅では英語が日常会話になっています。奥さんのサラスも、旦那のラージャンさんも共に英国留学をしています。ラージャン氏は合計5年間の英国暮らしです。生まれは半島マレーシアのケダー州で、高校生の頃彼の実家を尋ねた事があります。当時はタミル語で話をしていました。そういった昔からの繋がりがあるのも、楽しい事です。
さて、話を元に戻しましょう。ここの奥さんはイバン族で且つキリスト教徒です。声を潜めて、ここでは大きな声で話すことは出来ないけど、この国の宗教はイスラム教で、宗教の事を話題にすることは良くないのでと、前置きをした上で多少なりともマレーシアの批判を始めました。やはり、それなりの火種はくすぶっているわけです。さて、数年前に、この地域で確か暴動があったはずです。多数派のマレーシアのイスラム政権に対抗しての衝突だったと思います。さて、この国(サラワク州)のすぐ隣はインドネシアです。インドネシアと云えば、一般的にはイスラム教徒が95%を占める回教国としてのイメージが強いのですが、これも地域によってかなりの違いがあります。バリ島はヒンズー教徒の島として有名です。スマトラ島のトバ湖周辺はキリスト教徒が大半です。こうした地域を眺めると、その地域でのモスリム人口は極めて低いことになります。同じような事が、インドネシアのカリマンタンでも同様な現象が生じているようです。
三階建てのこの宿、居心地も次第に良くなってきました。この地域では、観光地に良く見られるような、全てお金で解決という方法はあまり見受けることがありません。同宿しているギリシア人ともこの点で一致しました。何か手を差し伸べてくれると思うと、最後にはお金をせびられるというのが、世界の主要な観光地で良く見られることです。しかし、ここの人々はまさしくスマートな部分があります。宿代金も10RMで相部屋なれども快適に過ごすことが出来ます。
マレーシアの安宿の多くで見受けるのは、出入口の鍵も渡してくれる事です。部屋の鍵と玄関の鍵の二つが用意され、いつでも自由に出入りが可能というのが原則です。しかも簡単ながら朝食もついています。これだと、やはり長居してしまいますね。この周辺には似たような宿が数多くあり、競いあっています。私の投宿した宿はNo.24 Jalan TabuanのBorneoB&Bという所なのです。ちなみに、相部屋の料金は10RM(275円)で朝食付きです。他にも12RMや16RM程度の相部屋を提供している宿が数多くこの地区にあります。家族経営で押し付けがましいこともなさそうで、ボロい建物ながら快適な日々を過ごすことができそうです。これで天気が少しよければ最高なんですが・・・・。

0 件のコメント:

コメントを投稿